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慣用句を英語で表現する(1)《執筆A.Y.》

表現力増強のために有効な方法の一つとしておすすめしたいのが、日本語の慣用句をやさしい英語で表現してみる練習です。

単語と単語の置き換えでは無理なことはすぐにわかると思います。

ですから、一度慣用句の内容をやさしい日本語で言い換えてから、単語と単語の対応関係から離れて意味の移し替えをするようにします。

それでは、「頭」を含んだ慣用句で練習してみましょう。

まず、英語でどう言うのかを自分で考えてから、和英辞典で確認してみてください。

「頭を冷やせよ」→落ち着けよ
Calm down.

「彼は頭が固い」→頑固だ/融通が利かない/考えが古い
He is stubborn / inflexible / old-fashioned.

「社長は資金繰りに頭を痛めている」→悩んでいる、気に病んでいる
The president is worrying about how to raise the necessary funds.

「彼には頭が上がらない」→恩義がある
I am (feel) indebted to him.

be indebted toが「(人)に恩義がある」だとわかったらそれで満足しないで、では「恩義がある」という日本語は英語でどう説明できるのかと考えて、be indebted toを英英辞典で引いてみてください。

to be very grateful to someone for the help they have given you

つまり、「恩義がある」(be indebted to)とは、「自分にしてくれた援助のことで人に非常に感謝している」ことだとわかります。

こうした英英辞典による意味の確認は、ある特定の表現をどのように言い換えるかというパラフレーズの練習にもなります。

「彼の努力には頭が下がる」→脱帽する
I take my hat off to his strenuous efforts.

これも、take one's hat off toを英英辞典で引いて、「脱帽する」は英語でどう説明できるのか確認してみましょう。

to admire someone very much because of what they have done

「彼はあまりの難問に頭を抱えた」→脳みそをしぼって考える
He racked his brain(s) for an answer to that difficult question.

このように、rack one's brain(s)という表現を使って英訳している和英辞典がありました。

英英辞典の定義ではto think hard or for a long timeとなっていいます。


「慣用句を英語で表現する(2)」へ続く


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