英和辞典とは(1)《執筆A.Y.》

英和辞典は英語でEnglish-Japanese dictionaryというように、英語を日本語に転換するための辞書で、「二ヶ国語辞典」(bilingual dictionary)と呼ばれ、国語辞典や英英辞典のような「一ヶ国語辞典」(monolingual dictionary)と区別されます。

一ヶ国語辞典は自国語を自国語で定義したり、説明したりする「定義辞典」ですが、二ヶ国語辞典の多くは、外国語に対して自国語の訳語を与える「訳語辞典」です。

英和辞典の多くも、英語に対して日本語の訳語を与える訳語辞典なのです。

見出しの英語に対する訳語は、物の名称ではぴったり、またはほぼ一致している例もかなりありますが、大半は少しずれていたり、部分的に一致していたりして、もとの英語との間に多かれ少なかれギャップがあります。

つまり、英和辞典は、訳語という近似値が中心になっているので、利用者が文脈から考えて、最も近い訳語を選び、さらに必要に応じてそれを修正したり、意味上のギャップを補ったりしなければなりません。

このため、英和辞典では、ある一つの語義に対して、いくつもの訳語を並べています。

そうすればどれかが当てはまる可能性があるわけです。

自分ではぴったりした訳語が見つからない場合にはよい手がかりになります。

例えばobserveは「よく見る、子細に眺める、観察する、観測する、見守る、監視する、見て気づく、認める」などという訳語になっていますが、observeに「観察する」「観測する」「監視する」という別々の語義があるわけではなく、文の前後関係によって、そのような訳語のいずれかが当てはまる場合があるということを示しているのです。

英語としてはwatch something or someone carefullyというのがobserveの根本的な意味です。

英和辞典からこのような英語としての全体的なイメージをつかむためには、ある語義に与えられたいくつかの訳語のすべてとさらにその前後も眺め渡す必要があります。

訳語だけでは、正しい意味が表わせないときには、かっこや注で説明をつけることもあります。

例えばsunburnは「(ひりひりしたり、水ぶくれができたりするほどの)日焼け」
となっています。

これはsunburnがsuntanとは違って、一種のやけど状態を表わすことを示していますが、「日焼け」という訳語だけではそのことはわかりません。


「英和辞典とは(2)」へ続く

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