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中級者編・耳よりな構文の話(4)執筆A.Y.》

英語らしい他動詞表現(2)

他動詞を使う発想の根底にあるのは、英語の因果論的な考え方です。

あらゆる事象には必ず原因があるはずだと考えるのです。

自然にそうなったという日本人的な発想にとどまっていては、英語らしい主語は使えるようにはなりません。

まず、表現したい内容を原因と結果に分析する習慣をつけましょう。

「彼はこの小説で有名になった」をHe became famous because of this novel.と表現できれば十分ではないかという考え方もあるでしょうが、そこには、発見が乏しいのです。

「原因は?」「この小説」「その結果は?」「彼は有名になった」「両者をどんな動詞で結びつければいいか?」と考えていけば、英文の骨格は見えてきます。

もちろんThis novel won him fame.という英文はなかなか浮かばないでしょうが、ポイントはたくさんの例にふれてコツをつかむことです。

日本語では何かを「させる」主体は人間に決まっているためか、使役動詞の主語は人がほとんどですが、英語では物事も使役動詞の主語になるし、それが英語らしい表現に結びつきます。

「XがYになる」→「XをYにさせる」と日本語を再構築することが出発点になります。

飛行機に乗るといつも落ち着かない。
Flying always makes me nervous.

そのドレスを着るとほっそり見える。
That dress makes you look slim.

長雨のために水があふれた。
The long rain caused the water to overflow.

悪天候のため遠足はやむなく中止した。
Bad weather forced us to call off our outing.

そのほか、「〜させる」という意味を含むさまざまな動詞にふれて、英語らしい表現という視点から使役の発想に習熟することが大切です。

エンジンの故障で私たちの乗る飛行便が遅れた。
Engine trouble delayed our flight.

その映画で彼女はすごい人気となった。
The movie gained her great popularity.

厳しい経験で彼は人間的に成長した。
Hard experiences matured him.

そのスキャンダルで彼の名声は台無しになった。
The scandal ruined his fame.


「耳よりな構文の話(5)」へ続く


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