お薦め教材・初心者編・英和辞典(2)執筆A.Y.》

「スーパー・アンカー英和辞典 第3版/\3,045 学習研究社」

本辞典のすぐれた点はいくつもあります。

まず、重要な多義語には「プロフィール」欄を設け、基本義からの意味の展開(流れ)を明確にしています。

例えば、形容詞freshには「新鮮な」「できたての」「はつらつした」「さわやかな」「生々しい」「新しい」「生意気な」などの意味がありますが、これらの基本義は「新しくて生き生きとした」という意味であること、そして最後の「生意気な」という、ほかと比べて異質に思える意味も、実は「疲れを知らぬはつらつさが度を越したもの」であること、したがって、基本義とは矛盾していないことが明記されています。

次に、[類語]欄で類義語をわかりやすく解説しています。

例えば、「(人)を驚かす」の意味にはsurprise, astonish, amazeなどがありますが、それらが意味的にどう違うのかということがsurpriseの項目の[類語]を読めばよくわかります。

それによるとbe surprisedに対してbe astonishedは「非常に驚く」「びっくり仰天する」、be amazedは「(ありえないと思っていたことが起こって)驚きのあまり当惑する」という意味で、一番驚きの度合いが強い、とあります。

スピーチレベルが一目でわかるように「ネクタイマーク」「Tシャツマーク」で示し、日本語訳も可能なかぎり英語のスピーチレベルに合わせています。

すなわち、改まった堅い英語(「ネクタイマーク」で示されている)には堅い日本語を、くだけた感じの英語(「Tシャツマーク」で示されている)にはくだけた感じの日本語を訳語としています。

例えば、筆記用具としてのpenの動詞用法は「ネクタイマーク」とともに「(おおげさに)(ペンで)(手紙など)をしたためる、(文・詩)をものにする」と記されています。

それから、シチュエーション別の表現を[会話]欄にまとめ、ていねい度を(−)(○)(+)の記号で示しています。

例えば、favorの項目には「依頼を切り出す表現」がまとめられていて、Do me a favor, will you?は[−]によってぶっきらぼうであること、Will[Can] you do me a favor?は(○)によって標準的であること、May I ask a favor (of you)?は(+)によってていねいであること、I wonder if you would do me a favor./I wonder if I could ask you a favor.は(++)のよってきわめてていねいであることがわかるようになっています。

しかし何よりもこの辞書をほかの辞書から際立たせるものは、文化的背景の詳細な記述であるように思われます。

「日英比較」欄では日本語・英語文化の相違にもふれています。

例えば、handshakeの項目の「日英比較」には次のような説明が載っています。

「日本人は「握手(手を握る)」というが、英語では文字どおりhandをshake(振る)ことをいう。相手の目を見ながら、手をしっかり握って数回振るのが伝統的なやり方である」「日本人の握手は欧米人から見るとかなり弱いもので、意志の弱さを感じるという」。

また「英語文化のキーワード」欄では英語文化を理解する上で特に重要な語について詳しい解説をしています。

例えばfairの項には「英語文化のキーワード」として次のような説明が見つかります。

「日本語で「公平な」とか「公正な」と言った場合、それは「規則、ルール」に沿っていることをさすが、英語のfairの判断基準は「社会的モラル」である。したがって、たとえば日本人は大型力士と小兵力士が対戦しても、両者が相撲規則にのっとって戦っている以上、それを不公平な対戦だとは思わないが、英米人は歴然とした身長・体重の差がある力士を対戦させることを不公平であり、かつ反社会的なことだと考える。体重・身長別に分けて取り組ませて初めてfairなのである」。

(終)

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