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英語検定試験について(1)《執筆A.Y.》

これからどのように英語を勉強していくべきかということを考える前に、まずは自分の現在の英語力がどのくらいなのかを知らなければなりません。

普段から、英語を使う機会に恵まれ、その中で体験的に自分の力を見定めることができる人はいいのですが、そのような環境にいない人の場合は、ほかに実力を知る手段が必要です。

試験とかテストということばを聞いただけで、学校時代を思い出して拒絶反応を示す人もいるでしょう。

試験やテストというものを、自分がいかにできないかを思い知らせる必要悪とらえている人も多いでしょう。

確かに、現在の試験の多くは、いわゆる「減点法」に基づいていて、考え方としては、きちんと勉強していれば満点が取れるはずだという前提に立っています。

このような減点法に基づいた試験の大きな特徴の1つは、このような試験が今まで学んできたことをどれだけ覚えているかを調べるための、いわば後ろ向きのテストである、ということです。

だから、満点が取れて当たり前で、そうでなければ勉強不足ということになってしまいます。

そして、満点が取れて当たり前だからこそ、受ける側にとってみても、大きなプレッシャーとなり、テストとは嫌なものということになってしまうのです。

しかし、テストには、私たちが学校で受けてきてよく知っている、中間・期末試験のようなテストのほかにも、実力テストや診断テストというものがあります。

実力テストというのは、英語であれば、自分が今もっている力で、これから現実に英語を使わなければならない状況に置かれた場合に、どれくらいのことができるかを診るテストで、前向きのテストということができます。

また、実力テストは、前述の試験のような減点法ではなく、どちらかというと、「加点法」的な考え方に基づいています。

つまり、これぐらいの点数が取れれば、実際に英語を使う場面では、これだけのことができるという見方をします。

実力テストは、何ができていないかではなく、これから何ができるかを測定しようとするテストなのです。

だから、実力テストは、何回受けてもまたできなかったという気持ちよりも、ここまでできるようになったという気持ちが得られるので、学習意欲を促進させる効果があるといわれています。

もう1つ、診断テストというのは、現時点で、自分の弱いところがどこかを示してくれるテストで、例えば、聴解力はどうか、読解力はどうか、文法力はどうかというように、言語能力の中の何を今後さらに勉強していけばいいのかを教えてくれます。

なお、診断テストも、減点法というよりは、受験者全体の中での位置や言語能力レベルとスコアの相関表などの基準に照らして、現在の自分の力を示してくれるものです。


「英語検定試験について(2)」へ続く


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