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中級者編・耳よりな構文の話(3)執筆A.Y.》

英語らしい他動詞表現(1)

日本語の「〜である」「〜になる」といった自動詞表現は、もちろん英語においても自動詞を使って表現する方法はいろいろあるので、自動詞中心の発想をすることが多い日本人はそれを多用することになります。

「彼は過労で病気になった」をHe became ill from overwork.とするのには何の違和感もありません。

しかし、他動詞を使った「過労が彼を病気にさせた」という日本語が不自然であるのに対して、Overwork made him ill.という英語はごく自然なものです。

このような表現を使いこなせるようになるためには、自動詞から他動詞へという発想の転換がカギになります。

以下、英語らしい他動詞的発想の表現をみていきたいと思います。

「〜が…にある/ない」といった存在文は、英語でも自動詞の代表選手be動詞を使ってThere構文で表現できますが、ここに他動詞の視点を入れると英語らしい表現になります。

この食品にはビタミンが豊富にある。
This food contains abundant vitamins.

松ノ木は日本中どこへ行ってもある。
We(You)can find pine trees anywhere in Japan.

彼にはユーモアのセンスがない。
He lacks a sense of humor.

英語のsurpriseは「(人)を驚かせる」という他動詞なのだから、「人が驚く」というときはbe surprisedと受身の形にして表現する、と学校で習います。

しかし、その結果、頭に残るのは「私は驚いた」という自動詞的意味でのsurpriseの使い方(受動態)ばかりで、そもそもsurpriseは他動詞であるという肝心の部分はどこかへ飛んでしまうようです。

I was surprised at the news.とは言えても、The news surprised me.が口から出てこない人は結構多いのです。

受動態にはbe動詞が含まれるので、その分自動詞的であるともいえます。

同じ他動詞でも、受動態で使うのは日本語の発想に近いということです。

他動詞を能動態で使った、英語らしい表現を使いこなせるようになりたいものです。

その女性の大胆さにみんな驚いてしまった。
The woman's boldness astonished us all.

新しいおもちゃにその子は大喜びだった。
The new toy delighted the child.


耳よりな構文の話(4)」へ続く


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