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よくある誤り・中級者編・助動詞《執筆A.Y.》

「すばらしい映画だから、見に行ったほうがいいよ」

*It's a great film. You had better go and see it.
→it's a great film. You should go and see it.

単純に「〜したほうがいい=had better」と考えたことから生じた誤りです。

had betterは人に忠告を与えるときに用いますが、ほぼ同義であるshouldよりも話し手の忠告の度合いが強いのです。

had betterには、話し手の忠告に従わないと危険を伴ったり、問題が生じたりするという含みが常に存在するからです。

しかし、上の例文では、その映画を見なくとも聞き手にとって問題が生じたり、まして危険が差し迫る、といった事態になるとは考えられません。

したがって、had betterを使うのは不適切です。

had betterには前述のような含みがあるので、「警告」や「脅迫」を表わすこともあります。

You'd better stop seeing him.
(彼と付き合うのはやめなさい)

You'd better tell me about that.
(私に話したほうが身のためだぞ)

「彼は新しい仕事がいやらしい、ときどき週末にも出勤しなければならないから」

*He doesn't like his new job. Sometimes he must work at weekends.
→He doesn't like his new job. Sometimes he has to work at weekends.

「must=have to」という考え方から生じた誤りです。両者には意味的に微妙な違いがあり、この違いが重要な意味を持つ場合があります。

mustは、問題になっている義務が話し手から発していることを表わすのに対して、have toは、その義務が話し手の外部(例えば、規則や法律、状況など)から発していることを表わすのです。

上の例文で、彼が週末にも出勤する義務が、話し手から発しているわけではないことは明らかです。

したがって、mustではなくhave toを使うのが適切です。

次の2つの文を、両者の違いを汲んで意訳すると以下のようになります。

You must finish this work by 9 o'clock.
(いいか、この仕事を9時までに仕上げるんだぞ!)

You have to finish this work by 9 o'clock.
(この仕事を9時までに仕上げなければいかないそうだね)


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