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大学生のためのリーディング学習法《執筆A.Y.》

自分の好きな本や雑誌を楽しみながらどんどん読むことが、読解力を養う一番の近道かもしれませんが、大学では、卒業後各分野のプロとして社会に貢献できるための教育を受けることになります。

その過程で、英語で書かれた専門書や論文を読まなければならないことも必ず出てきます。

しかし、高校卒業レベルの英語力でいきなり理論書などに取り組むことはとても難しいので、最初のうちは、段階的に力をつけていくことが大切です。

大学の専門課程で読むことになる本や雑誌の英語のレベルは、専門用語を除いても約1万語で、それを読みこなすためには、短期間で、語彙を飛躍的に増やす必要があります。

ただし、大学生ともなると、論理的にものを考える力がかなり発達しているので、単語を個々に丸暗記するのではなく、文脈の中で理解するほうが効果的です。

そのためにも、しっかりした内容のある長い英文を読む習慣をつけなければなりません。

まずは、いちいち辞書を引かなくても理解できるように、少しやさしめの新聞や雑誌を読んで、現代英語に慣れ親しむことから始めてみましょう。

量的にも、レベル的にも、「週刊ST」のような学習者向け英字新聞が最適です。

そのあとは、The Japan Timesのような本格的な英字新聞に移るのもいいでしょうし、将来専門書を読むためのトレーニングとしては、ある思想なり理論なりを解説したアカデミックなエッセーに取り組むのもいいでしょう。

これも、最初はあまり辞書を引かずに、まとまった考えを理解するようにしてください。

おすすめは「The Universe of English 2」「The Expanding Universe of English 2」(東京大学出版会)です。

幅広い分野の興味深いエッセーが収められていて、大いに知的好奇心を刺激してくれます。

詳細な注釈と図解などが豊富で内容理解の助けになります。

読んでいるうちに、問題意識やアカデミックな関心がきっと生まれるはずです。

その次の段階として、自分が興味のある分野において現代の古典といわれるような名著を読んでみましょう。

当然選ぶべき本は専攻によって違ってきます。

万人向けの本としてはRachel Carsonの「Silent Spring」などがおすすめです。

本を選ぶときには、抽象的なことばをあまり多用せずに、具体的な事実について語るものを選ぶといいでしょう。

この段階では、丹念に辞書を引いて内容をいちいち納得しながら読み進める読み方、つまり精読をするようにしてください。

しかし、翻訳する必要はありません。

大切なことは、読んだ内容を、イメージとして思い描くことです。

正しいイメージを思い浮かべるためには、COBUILDのような学習英英辞典を必ず活用するようにしましょう。


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