よくある誤り・上級者編・時制《執筆A.Y.》

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*My brother had bought a watch, and he lost it the next day.
→My brother bought a watch, and he lost it the next day.

使わなくてもよい過去完了形を使ってしまった誤りです。

「弟が時計を買った」ということと「翌日に弟がその時計をなくした」という、過去の二つの出来事について、その起きた時間の前後関係を明確にするために先行する出来事に過去完了形を用いたものと思われます。

いわゆる大過去の用法を意図したのでしょう。

しかし、過去の出来事を、起こった時間的順序に従って述べる場合には、過去完了形を使わないで過去形で済ませます。

これは過去完了形を学んだ英語学習者がよく犯す間違いで、必要以上に時間のずれ、過去のそのまた過去ということにこだわって、そのことをどんな場合でも過去完了形を用いて表わそうとしてしまうのです。

しかし、afterやbeforeで2つの文をつないだ場合にも、過去完了形を使わないで過去形で済ませることが多いのです。

When we got to the station, the train had already left.
= The train (had) left before we got to the station.
= We got to the station after the train (had) left.

afterやbeforeは、2つの文の時間的前後関係をはっきりと示すので、過去完了形を使ってそのずれをわざわざ強調する必要はないからです。

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*My hands are very dirty. I've repaired the car.
→My hands are very dirty. I've been repairing the car.

現在完了形と現在完了進行形はどう違うのかという問題に関する誤りです。

現在完了形を使うときの話し手の関心は、行為そのものではなくて、その行為の(完了による)結果にあります。

重要なことは、その行為が終わっているということです。

それに対して、現在完了進行形を使うときの話し手の関心は、行為そのものにあります。

その行為が終わっているのかどうかは重要ではありません。

それではなぜ、「私の手が汚れている」理由を説明するときに、現在完了進行形を使うのでしょうか。

厳密に考えてみると、私の手が汚れているのは、「車を修理したことの結果」ではありますが、「車を修理し終わったことの結果」ではありません。

「車を修理し終わったことの結果」として考えられるのは、「今は車がまた使える」ということです。

これこそが、I've repaired the car.と現在完了形を使ったときに、話し手が伝えたい重要な情報なのです。

現在完了形を使ってある行為の結果について話すときには、いつでも完了という概念を意識するようにしてください。

もう1例挙げておきます。

Her clothes are covered in paint. She has been painting the ceiling.(行為に重点)

The ceiling was white. Now it is blue. She has painted the ceiling.(結果に重点)


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