イメージの文化差《執筆A.Y.》

ここでは、日本語と英語における、特定の動植物に対するイメージのずれの例をみてみましょう。

「どうして日本の子供はトンボを捕るのか」とアメリカ人に聞かれたことが一度ならずあります。

日本では「トンボ」は子供に愛され、季節を感じさせる虫としても親しまれていますが、英米ではdragonflyは悪魔から送られてきたものとみなされ、怖がられることが多く、日本におけるような親しみや詩情は感じられません。

「別名を(devil's) darning needle((悪魔の)かがり針)といい、うそつきの子供はこれで口を縫い合わされるという俗信もある」そうです。

そのためか、トンボは刺す昆虫だと信じている子供もいて、トンボ捕りをする習慣はありません。

snake doctor(ヘビの医者)という別名もあります。

昆虫採集といえば、英語のbeetleには日本語の「カブトムシ」がもっているような力強さや親しみのイメージはまったくありません。

beetleは広く甲虫類をさしますが、どちらかといえば害虫です。

暗黒や死のイメージさえあるそうです。

同じような例を植物で挙げるとdandelionがあります。

この名前はタンポポの葉のギザギザがライオンの歯に似ていることに由来します。

「タンポポ」は日本では野山に咲く可憐な雑草として愛されていますが、英米では芝生の大敵として嫌われています。

しかし、子供は花でネックレスを作ったり、毛のついた種を飛ばしたりして遊びます。

英米人には昆虫嫌いの人も多いのですが、ladybug(テントウムシ)は日本と同じように、英米でも愛らしい色や姿で好感がもたれています。

また、アブラムシを食べる益虫として一般的に歓迎されています。

ladybugのladyは聖母マリアを意味しているので、ladybugを殺すことは不吉とされています。

「フクロウ」は夜行性で奇妙な声で鳴くのであまり日本人にはイメージがよくありません。

しかし、ギリシャ・ローマ以来の伝統としてowlは英知・智恵・学問の象徴で、本のしおりや本屋のマークに利用されます。

as wise as an owl(とても賢そうな)という表現もあります。

死の連想もありますが、予言能力をもつとされています。

動植物を含め、英米人が特定の風物に抱くイメージに注意を払うことは、英語を深く理解するためには必要なことです。

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