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仕事のための英語執筆A.Y.》

ビジネス雑誌などで「英語をモノにした100人大アンケート」のような特集が組まれることがありますが、彼らに共通しているのは継続力とでも呼ぶべきものです。

ご存知のように、英語の勉強には、かなり長い期間が必要です。

数週間勉強すればいいというものではなく、数年間、じっくり続けなければ決してものになりません。

モチベーションが弱いと、途中で挫折してしまうでしょう。

長い期間をかけて英語の勉強を続けるには、強い目的意識が必要です。

それに、目的がはっきりしないと、どこに重点を置いたらいいのか、どこで手を抜いたらいいのかがわかりません。

勉強のメリハリのつけ方がわからないのです。

日常生活のための英語と仕事のための英語では、勉強の方法がかなり違いますし、仕事の場合には、仕事の内容によっても違ってきます。

一口に英語といっても、さまざまなものがあるのです。

だから、目的がはっきりしないと、効率的な勉強をすることはできません。

それでは、仕事に使うために英語を勉強する上で大切なことは何でしょうか。

この点で、野口悠紀雄氏が「超英語法」という本の中で指摘していることはなかなか興味深いものです。

「仕事で現実に必要とされる英語がどのようなものであるかを把握し、それを習得することが重要だ」

それでは、実際の仕事で必要になる英語とはどのようなものなのかというと、それは「その分野の専門用語や特殊な表現」であると述べています。

これは従来の英語学習の中で欠けていた視点ではないでしょうか。

「専門用語はその分野の専門家でないとわからない」とし、「現在の教育体制では、プロフェッショナルが仕事で使える英語を勉強するには、自分で勉強するしかない。

そして、その際のアドバイスは、(英語専門家ではなく)英語のユーザーが与えるしかない」と結論づけています。

確かに、ことばのプロといえる同時通訳者も、国際会議で使われる専門用語は、会議のたびに勉強しなければわかりません。

担当する会議のテーマに関する文献を探してひたすら読み、専門用語をチェックして辞書で調べ、自分専用の用語集を作るのです。

この野口氏の指摘は、仕事のために英語を勉強される方にとってとても有益な指摘だと思いますので、いつも心にとめておいてください。

参考までに、専門用語を勉強するために、TIMEやNEWSWEEKを読むことについて、野口氏は次のように言っています。

TIMEやNEWSWEEKには「有用な記事があるし、情報を入手するために読むのは十分意味がある」とした上で、「これら一般的な雑誌に出てくるのは一般的な用語であり、専門用語とは言い難い。専門用語はもう少し特殊である」「ニュース番組の英語と同じレベルだ。したがって、ニュース番組を聴く練習をしても、同じ結果が得られる」し、「ニュース番組を聴くほうが効率的だ」と述べています。

ほかにも野口氏は、さまざまな英語の区別について興味深い指摘をしています。

野口氏は英語を3つの種類に区別しています。

1つは「正式な英語」。

これは「ある程度の知的水準を持つ人が、正式な場で用いる英語」で、典型例は、テレビやラジオのニュース番組、新聞や一般的な雑誌の英語(一般的・標準的な英語)です。

2つめは「専門的な英語」。

これは「専門の仕事で要求される英語」で、「語彙においても、表現においても、単に正式というだけの英語とは隔たりがある」としています。

3つめは、「非公式の英語」。

これは、「日常生活の非公式な場で用いられる英語」で、「さまざまな人とコミュニケーションを行うには、必要になる場合もある」と記しています。

そして、専門的な仕事をする場合、「正式な英語」はもちろんですが、それだけでは不十分で、「専門的な英語」が要求されると述べています。

そして、「非公式な英語」(日常生活のための英語)については、通常のビジネスマンの場合、すべてを理解できる必要なない、例えば、日常的な俗語である「スラング」や方言はわからなくてもよい、勉強のメリハリの点から言えば、手を抜いてもいいところである、その一方、普通の速さの英語、具体的にはテレビやラジオのニュース番組を聞き取れること、これは完璧にやるべきところである、と述べています。


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