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リスニング学習法・上級者編(1)執筆A.Y.

パラグラフに焦点を当てたリスニング

友人とのインフォーマルな会話であれば、適当に流して聞いたり聞き逃したりしても、それほど問題にはなりませんが、フォーマルなスピーチやレクチャーになると、そうはいきません。

あるまとまった長さの内容を一度ですばやく、しかも正確に理解しなければなりません。

漠然と聞くのではなく、ポイントを押さえた聞き方が要求されます。

このポイントを押さえた聞き方のひとつとして、パラグラフに焦点を当てたリスニングを紹介したいと思います。

パラグラフに焦点を当てたリスニングとは、パラグラフの構造と展開法を念頭に置いた聞き方です。

「トピック」や「メイン・アイディア」、そしてそれをサポートする「ディテイルズ」の情報を、流れの中ですばやくつかむ聞き方ともいえます。

どんなに長い英文でもパラグラフの構造と展開法を頭に入れ、ポイントを押さえて聞いていけば、話の論旨を正確に理解することができます。

このようなパラグラフ単位のリスニングはいわゆる「パラグラフ・リーディング」と深く関係しています。

言い換えれば、パラグラフ単位のリスニングとは耳で行うパラグラフ・リーディングのことです。

英語を入れる媒体が目ではなく耳になったと考えてください。

英語のパラグラフの構成法が理解できていれば、特にスピーチやレクチャーの聞き取りには有効です。

パラグラフの構造と展開法を意識して聞くとはどういうことなのでしょうか。

具体的には、まず出だしに意識を集中して聞くことです。

なぜなら、最初に、トピックやメイン・アイディアを表わす「トピックセンテンス」がある場合が多いからです。

それから、終わりのまとめにも注意することを忘れないでください。

多くの場合は最後に、出だしで述べた話し手の主張や見解を繰り返し、話を締めくくるからです。

トピックセンテンスの後には、それをサポートするディテイルズの部分報が続きます。

例示、比較・対照、原因・結果、列挙、分類などさまざまな展開パターンをとって、話が進みます。

文のつながりを表わす「シグナルワード」を手がかりにしてパラグラフの展開の仕方がわかると、サポート情報が整理しやすくなります。

このように、一般的なパラグラフ構成を頭に入れて英文を聞くようにすれば、先を予測すしながら余裕をもって聞き取ることが可能になります。

そのことが結果的には、より速く的確に、ポイントを押さえて聞くことができる「速聴」につながるのです。


「リスニング学習法・上級者編(2)」へ続く


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