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リスニング学習法・中級者編(7)執筆A.Y.

映画を使った勉強法

まず、英語の勉強に最適な映画の選び方をお話したいと思います。

基本的には、自分が好きなものを選ぶのがいいのですが、初めてだからといって、安易にアニメを選ぶのは考えものです。

アニメで話される英語は、登場するキャラクターによっては、かなり誇張された特徴のある話し方であることが多く、初心者でなくても聞き取りが非常に困難になることがあるからです。

アニメ以外でもストーリーがあまりにも現実離れしたSF映画やホラー映画、それから、普通の人々の生活からかけ離れたギャング映画やアクション映画は、リスニングの教材としては向いていません。

特にアクション映画は、ストーリーが比較的単純なこともあって、十分なリスニング力がなくても字幕なしで結構楽しめてしまいます。

英語はほとんど聞き取れていなくても、知らないうちに映画に引き込まれ、途中からリスニング力不足が気にならなくなってしまいます。

そういった、映像だけで十分楽しめ、ストーリー展開が簡単に予測できるようなアクションものは、リスニング教材としては不向きです。

また、ギャング映画や学園ものは、耳慣れない若者ことばや恥ずかしくてとても口に出せないようなスラングが多くなりがちなので注意してください。聞き取りがかなり難しくなることがあります。

おすすめは「恋愛もの」や「家族もの」です。

できるだけ、日常的な生活の場面が多く出てくるような映画を選んでください。

普通の生活場面や人間関係の中で使われる英語を学ぶことができます。

また、スラングが絶対に出てこない歴史ものの映画も、リスニング教材として適しています。

次に、映画を使って英語の勉強をするときの心構えですが、楽しむために映画を見ることと、英語の勉強のために映画を見ることとは、まったくの別物だということを忘れないようにしましょう。

普通に見ているだけでは、何百本映画を見ても英語力はつきません。

映画を見て英語力をつけたいのであれば、はじめから英語を学ぶつもりで見る必要があります。

映画は「生きた英語」の宝庫です。

学ぶつもりで見れば、映画はとてもすぐれた教材になります。

それでは、映画を使った学習法を紹介します。

まず、見たい映画のシナリオを手に入れましょう。

今では書店に行くと、古い名作から、かなりの新作まで、たくさんの映画のシナリオが売られています。

シナリオを手に入れてから映画を見るのですが、映画をリスニングの教材として見るときには、いきなり終わりまで通して見るのではなく、自分の好きな数分間のシーンを、集中的に勉強することをおすすめします。

好きなシーンが見つかったら、その部分だけを何度も繰り返して聞き、できたらディクテーションを行ってください。

せりふを聞いては止めながら、書き取ってみましょう。

最後にシナリオで正誤を確認します。

そのシーンが完全に聞き取れるようになったら、次に勉強したいシーンへ移り、同じ段取りを繰り返します。

また、ディクテーションのほかにシャドーイングもおすすめです。

それから、自分が選んだシーンだけを録音して聞いてみるのもいいでしょう。

映像によるサポートがなくなるわけですから、耳だけが頼りになります。

映像を頭に思い浮かべながら聞いてみましょう。

映画の中から自分が好きなシーンばかりを集めて録音したものは、楽しく勉強できる最高のリスニング教材になります。

(終)

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