リスニング学習法・上級者編(2)執筆A.Y.

多聴

よく「勉強方法として、多読・多聴と、精読・精聴のどちらがいいのですか」と聞かれますが、「どちらも必要です」と答えることにしています。

はじめに、勉強量について話をしたいと思います。

critical massということばを聞いたことがあるでしょうか。

原子物理学の概念で「限界質量」とか「臨界質量」と訳されますが、核分裂が起こるレベルのことを表わしています。

たとえとして「ある結果を出すために必要な数量」という意味で使われます。

語学で言えば、ずっと勉強を続けていって、あるとき突然、それまでさっぱりわからなかったところや、ぼんやりしていたところがわかる状態になることと考えてください。

一説ではそれは約2,000時間とも言われています。

1日1時間で5年以上かかります。

ただ、その人が今どのレベルにいるのかも関係してくるので、一概には言えません。

もちろん、その中身、何をどう勉強するのかも問題になります。

そのcritical massに到達するために必要なのが「多読・多聴」です。

簡単に言えばいろいろなものをたくさん読んで、たくさん聞くことです。

何もかもきっちりやろうとすると、時間がかかってしまい、遅々として進みません。

それでは、量が絶対的に不足し、効果的に望ましい結果を出すための十分量、つまりcritical massに達しません。

だからといって、雑なやり方ばかりでは、確実に習得したものが少しも増えません。

だから、英語に限らず語学をマスターするためには、「精読・精聴」と並行して「多読・多聴」もする必要があります。

雑でも量をこなすものと、緻密に丁寧に学習するものと、同時並行させなければなりません。

それでは、「多聴」では何を聞けばいいのでしょうか。

まず、衛星放送やケーブルテレビなどのテレビ放送(CNN, BBCなど)を利用するのがいいでしょう。

最初は国際ニュースがいいでしょう。

外国の国内ニュースは背景がよくわからない場合が多いからです。

討論番組も難しいことが多いです。

1日1時間ぐらいは聞いてください。

録音して通勤電車の中で音声を聞くのでもいいでしょう。

もちろんすべて、100%わかるはずはないし、わかる必要もありません。

聞き流すだけでかまいません。

半分以上、50%わかればいいとしてください。

ただし、誤解のないように繰り返しますが、このほかに、「精聴」が絶対必要です。

よく「AFNや衛星放送を浴びるように聴いていれば、そのうち英語が聞けるようになりますか」と聞かれますが、その答えはNo.です。

それだけではいつまでたっても聞けるようにはなりません。

必ず、多聴と精聴とを並行して行うようにしてください。

(終)

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