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スピーキング学習法・中級者編(3)執筆A.Y.》

英語はアタマが大事

日本人が書いた英文のチェックをよく頼まれるネイティブのことばです。

「日本語と比べて違うのは、英語では、大事なことを必ず最初にもってきます。

一つの論説の中では最初のパラグラフが一番重要で、ここで全体が見えるようにします。

パラグラフの中では、やはり最初の文章が重要です。

ここでそのパラグラフの主題を語るからです。

さらに一つの文章の中では、最も大事なことばを主語とし文章のアタマにもってきます」

これは英語の書き方について述べられたものですが、話し方でも変わりません。

英語のスピーチでは、アタマを大事にし、そこに自分が言いたいことをもってくるのです。

一番大事なことを最初にもってきて文章を組み立てるという現代英語では鉄則のようになっているこの文章作法は、「読ませる文章の書き方」(ルドルフ・フレッシュ著)という本で始めて提唱されたそうです。

一度提唱されると、ジャーナリズムの世界から始まって実用英語の世界全体に広がっていたのです。

この本は、ジャーナリズムなど文章に関係のある仕事をしているアメリカ人なら知らない人はいないということですから、興味のある方は読んでみてください。

ついでに、アメリカ人はよく文章のreadability(読ませる文章かどうか)ということを口にしますが、これもこの本ではじめて定量化されたことばだそうです。

書き方においても、話し方においても、一番言いたいことをアタマに持ってくるのが、現代実用英語の性格です。

しかし、自分が言いたいことは最後にもってくる日本語の構造に慣れてしまった日本人には、言いたいことを前にもってくることはそれほど簡単なことではありません。

書くほうは何とかなるかもしれませんが、話すほうはかなり難しいようです。

言いたいことをいきなり持ち出すことには心理的な抵抗があるのです。

それを乗り越えていく必要があります。

おそらく、自分が言いたいこと、つまり主張に対する反論を恐れる気持ちがあるのでしょう。

日本社会は反論を避ける社会といわれています。

しかし、欧米では、主張に対しては、反論するのがルールであって、主張反論の習慣が深く根づいています。

ですから、このルールを認め、反論を必要以上に恐れないようにしなければなりません。

それには、自分も、主張に対しては、できるだけ反論する習慣をつけましょう。

そして、主張をするときには、相手に同意を求めるという態度で臨むのではなく、反論に立ち向かう気概を持つ必要があります。


「スピーキング学習法・中級者編(4)」へ続く


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