リスニング学習法・中級者編(6)執筆A.Y.》

教材としての映画

以前から、映画は楽しみながら英語を学べる最高の教材といわれてきました。

特に最近では、DVDの映画が手に入りやすくなり、映画の英語も簡単に聞けるようになったので、映画を英語のリスニングの教材に使えばよいという意見が多いようです。

しかし一方で、映画を教材として使うことに対して、否定的な人もけっこういます。

最大の理由は、映画に出てくる英語は、必ずしも正確とは限らないことです。

日常的な会話が多く、くずれたことばやスラングが頻繁に出てきます。

発音も明瞭ではなく、会話のスピードも非常に速いことが多いのです。

ところで、ビジネスマンがノンネイティブとして普通に必要とする英語は、フォーマルな英語です。

典型的な例で言えば、テレビやラジオのニュース番組でアナウンサーが話す標準的な英語です。

このレベルの英語で十分なのであって、ノンネイティブがこれを超えるレベルの英語=インフォーマルな英語を完璧に習得するには、大変な努力が必要です。

つまり、映画の英語を全部聞き取れなくても、ノンネイティブとして英語を使うには、不自由しません。

逆に、映画に出てきたスラングが普通の英語だと思ってしまうと、フォーマルな英語で仕事をする場合には、危険なことになるかもしれません。

また、専門的な仕事をする上で必要な専門用語は普通の映画には出てきません。

だから、映画で英語を勉強しても、専門用語の習得には役立ちません。

だから、仕事のための英語の勉強には、映画は適切な教材ではないといえます。

少なくとも、初級者の教材としては、不適切です。

別な言い方をすれば、映画は上級者向けの教材なのです。

しかし、インフォーマルな英語も聞き取れるようになりたい人には、映画は格好の教材になります。

技術的な進歩のおかげで、最近のDVDでは、字幕を自由に選べるようになっています。

字幕を消せば、英語を聞くことに集中できますし、字幕として英語を選択すれば、登場人物が話していることを、そのまま文字で読めます。

つまり、トランスクリプトが付いていることと同じになります。

音だけを録音しておけば、通勤学習にも使えます。

また、スラングがあまり出てこない映画を選ぶこともできます。

たとえば、子供向けの映画は、教育上の配慮から正しい英語が使われています。

それから、最近では英語のテレビドラマもたくさんDVD化されています。

一般に、標準的な英語を使うように規制されているためか、テレビドラマは、映画に比べるとずっとスラングが少ないので、英語の勉強には適しているといえるかもしれません。


「リスニング学習法・中級者編(7)」へ続く

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