リスニング学習法・中級者編(1)執筆A.Y.

リスニングのためのボキャビル

語彙力をつける方法として一般的には、左に英単語、右に日本語の意味を書いた単語帳を使った学習法があります。

これはリーディングのためには効果があるかもしれませんが、これではリスニングのための語彙力はあまりつきません。

なぜでしょうか。

従来の単語帳を使ったボキャビルは、英語のスペリングと日本語の訳をリンクさせるためのもので、すべて視覚を使った作業です。

一方リスニングに必要なのは、英語の音声とその音の持つ意味内容をリンクさせる力です。

すべてが聴覚と脳の作業であり、ここには視覚は存在しません。

多くの人が、音声をまず文字という視覚情報に置き換え、それを日本語に訳してから理解するという4つのステップを踏んでいます。

言ってみれば、リスニングをリーディング素材に直しているので、音についていけなくなるのです。

実際に単語帳を作っていなくても、頭の中で英語→日本語の置き換え作業を行っているなら同じことです。

この余計なステップを省く、つまりよく言われている「英語を英語のまま理解する」ことが大切です。

音声→文字→日本語訳→内容理解という4つのステップを、音声→内容理解の2つのステップに減らしていかなければなりません。

そのためには、「音の単語帳」を作ることをおすすめします。

これは単語を音で聞いて、その単語の意味内容をイメージする訓練です。

「単語を音で聞く」とは、どんな素材でも音をよく聞けばよいのですが、市販の音声付単語集のほかに、最近のCD-ROMなどの英語教材や辞書のソフトには単語をクリックすると1つ1つを発音してくれるものが多いので、そのようなものを利用して徹底的に音を聞くことも1つの方法です。

そして音を聞いたら日本語の訳を思い浮かべるのではなく、その単語の意味内容をイメージするようにします。

イメージしてくださいと言われても、日本語の訳がなければ単語の意味がわからない、というのであれば、日本語の訳の代わりにその単語の簡単な英語の同意語をいくつか一緒に覚えるとよいでしょう。

その場合は英英辞典より類義語辞典(シソーラス)が大変役に立ちます。

例えばhazardousという単語を知らないとします。

hazardousの同意語にはdangerous, riskyなどがあります。

これらはどれも簡単で、いちいち日本語にしなくてもイメージで捉えられるはずです。

そこでhazardousという単語の音を、同意語とこれらの同意語のもつイメージとともに脳に刷り込むのです。

いろいろな文脈で何回も出会っていくうちに、hazardousという単語の音に伴う内容が豊かになっていきます。

これを地道に繰り返すことによって、日本語を介在させないで、英語を英語のまま理解できるようになっていくのです。


「リスニング学習法・中級者編(1)」へ続く

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