スピーキング学習法・中級者編(4)執筆A.Y.》

表現文法的視点をもつ(1)

ご存知のように、文には、大きく分けて平叙文・疑問文・命令文・感嘆文の4種類があります。

だからといって、ものごとを叙述するには平叙文、質問をするには疑問文、人に何かをさせたいときには命令文、感心したら感嘆文、といった単純な図式で考えることはできません。

例えば、Hey, you skipped the line.というのは平叙文です。

しかし、その用途は単に相手が列に割り込んだことを叙述することではありません。

割り込みをやめて列の最後尾につきなさいということを命令あるいは勧告することです。

またDo you know the way to the station? と聞かれてYes, I do.とだけ答えておしまいにする人はいません。

この疑問文は質問というより道順を教えてくださいという依頼の役割を果たしているからです。

それからSleep well.は命令文であっても高圧的には響きません。

これは祈願・期待であって、命令ではありえないからです。

以上は文の種類とその伝達概念に限定して話を進めましたが、ある1つの概念は、さまざまな文法形式で表現される、言い換えれば、ある1つの文法形式は、いろいろな概念を表現する器になりうるのです。

ですから、ある状況や文脈で、あることを伝達したい場合に、どの文法形式や構文が使えるのか、つまり、概念をどう表現するのか、という発信型の発想に立った文法(=表現文法)が必要なのです。

以下に具体例を挙げます。

人に何かをしてもらいたいときには、程度の差はあれ遠慮がちに頼むものです。

「遠慮」を示すにはどのような方法があるのでしょうか。

1つの方法は、相手がそれをする「意志」があるかどうかをたずねることです。

意志を表わす助動詞willが使われます。

Will you spare me a minute?

これにpleaseを加えると少していねい度が増します。

Will you please spare me a minute?

もっとていねい度を増したければ、willの代わりにwouldを使えばいいのです。

Would you (please) spare me a minute?

さらに一層のていねいさを求めるならば、Would you be so kind as/kind enough to 〜? や、先回りにお礼を言ってしまうI should be most grateful if you would〜といった言い方があります。

相手がそれをする意志があるかどうかをたずねるのに、mindを用いる方法もあります。

Would you mind opening the window?


「スピーキング学習法・中級者編(5)」へ続く

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