リスニング学習法・中級者編(5)執筆A.Y.

構文を意識しながら聞く

話し言葉は「消えもの」とよく言われるように、ことばは発せられた次の瞬間には消えてしまっています。

多くの人に共通した悩みが、聞いている途中で、少し文が長く、複雑になると、一挙に混乱してしまうというものです。

こういう人は、文頭から、意味の上で一応まとまる「かたまり」を見抜き、その「かたまり」ごとに、前からどんどん意味をつかんで理解しながら聞いていく必要があります。

それには、構文(文全体の構造)を見抜き、「かたまり」同士を正確につなぐことができなければなりません。

言い換えれば、「かたまり」の間の関係を正確に理解するためには、構文がしっかり理解されていることが必要条件なのです。

つまり、いわゆる「スラッシュ・リスニング」は、構文の正確な把握というベースの上で行わなければならないのです。

また、聞き取れた少しの単語だけを頼りにして、あとは自分の持っている背景知識と常識でつなぎ合わせて意味を推測するような聞き方をしているので、自分が本当に正しい理解をしているのかどうか不安になるというのも、よくある悩みです。

初期の段階ではこのようなサバイバル英語的な聞き方でもいいのですが、本当に正確な聞き取りの力をつけたいのであれば、ある時点でこのようなあてずっぽうな聞き方から抜け出す必要があります。

そうしなければ、いつも推測に頼った聞き方に終始し、本格的なコミュニケーションをとれるようにはなりません。

ある程度基礎力がついたら、構文を意識しながら聞く練習をしていかなければなりません。

英語を正確に聞き取る人は、いつも聞きながら構文を意識しています。

耳に入ってくる英語の構文がどうなっているのかをつかもうとする意識が常に働いているのです。

この意識があると、内容理解が格段に正確になります。

また、自分が慣れ親しんだ構文のパターンが増えれば増えるほど、構文を見抜いて、長く複雑な文でもある程度、先を読みながら正確に、余裕を持って聞き取れるようになってきます。

まず、これまで構文を聞き取る意識があったかどうかを確認してみてください。

英文を聞きながら、同時に構文を分析するほどの余裕はなかったかもしれません。

構文を意識しながら英語を聞き取ることは、高度な聞き取りを目指す上で絶対に不可欠です。

構文を意識した聞き取りの練習を繰り返すうちに、無意識のうちに自然に構文を追うようになります。

とても負担の大きい練習ですが、必ず継続して行ってください。

しかしこれは、学校英語や受験英語の力が活かせるところでもあるのです。

これまで身につけてきた「英文の構造を把握して意味を正確に理解する力」は、決して無駄ではなく、それどころかレベルの高い正確な聞き取りができるためには欠かせないものなのです。


「リスニング学習法・中級者編(6)」へ続く

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