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暗記も大切・冗談編(1)執筆A.Y.

現在の英語学習法において、特に学校教育の場では、暗記は、やりすぎると批判精神を奪う心配があるとして、受験勉強以外には弊害視される傾向にあります。

もちろん、自然に覚えられるのが理想ですが、いつの間にか自然に覚えるには時間がかかりますし、無理に考えさせられるくらいなら暗記した方が楽だという場合もあります。

囲碁、将棋、書道、スポーツなど何にでも当てはまりますが、はじめは定石を覚えて集中的に真似をする。

その上で訓練と工夫を積み重ねて自分独自の方法を作っていく。

基礎的な知識の段階では、核になるものをまず覚えて、それに自分が興味のある知識を徐々に付け加えて覚えていくことが必要だという考え方もあります。

中学3年用までの教科書の「只管朗読」の効用を主張してきた国弘正雄氏は、理解しながらひたすら読むことによって、結果的には英語そのものが自然に暗記できてしまうことを示唆しましたが、これは昔からよく言われていることです。

ことばは音から発生したもので、声を出せば記憶に結びつきやすいということを考えると、「只管朗読」→「暗記」という過程は理にかなっているといえます。

ぜひ英語の学習の中に音読を取り入れてみてください。

音読が理解と記憶につながり、リズム感を養うことを、身をもって知るはずです。

理解をした上で音読を繰り返すことによって結果的に暗記できてきますが、これに「筆写」を加えると一層効果的です。

さて、堅い話はここまでにして、ここからは肩の力を抜いてお読みください。

巷にあふれる英語の素朴な覚え方を、古いものから最近のものまで、いくつか紹介したいと思います。

ご存知の古典的傑作は、stop smokingのように目的語として不定詞ではなく動名詞をとる動詞を「メガフェップス(megafeps)」として覚える例で、習った人の多くは棺桶に入るまで忘れないのではないでしょうか。

ちなみにこれは、mention, mind, miss; enjoy; give up; admit, avoid; finish, fancy; escape, excuse; postpone, practice, put off; stopのことです。

最近では、これにconsider, resist, denyを加えて、「メガフェップス、これでーへん?」と覚えるのだそうです。

関西の受験生の間では挨拶がわりに用いられているとか。

入試でよく間違えるdiscuss aboutの類、すなわち一見自動詞のように見える他動詞をナンセンスながらリズミカルに文章にして覚える暗記法もあります。

「マリ(marry)ちゃんかば(cover)って論ずる(discuss)よりも出席する(attend)方がまさる(excel)」

「親に従い(obey)部屋に入り(enter)似ている(resemble)子供に近づいた(approach)」


「暗記も大切・冗談編(2)」へ続く


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