英語の比喩表現(9)《執筆A.Y.》

今回は「虫」を取り上げます。

英語の比喩表現によく登場する虫である「ミツバチ」から始めましょう。

「働き者」のことをa busy beeといったり、「非常に忙しい」ことをas busy as a beeといったりしますが、これはもちろん「働きバチ」からきた表現です。

a bee in one's bonnet

「帽子の中のハチ」

比喩的には「偏執的な考え、取りつかれたような思い、妙な思い入れ」という意味で、何かに対して強い執着や強迫観念を持っている人について使われます。

帽子の中に紛れ込んだハチがパニック状態に陥ってぶんぶん飛び回る様子と、頭の中である考えがわけもなくぐるぐる回っている感じとを結びつけたものです。

Dad's got a bee in his bonnet about saving electricity.
(父は電気の節約には異様にうるさい)

the bee's knees

文字通りには「ハチのひざ」ですが、「とびきり上等な人(もの)」を指します。

単にbee'sとkneesが韻を踏んでいるというだけの理由で広まったと考えられています。

She is a very poor singer but she thinks she's the bee's knees.

have ants in one's pants

「ズボンの中にアリがいる」

比喩的に「そわそわ(うずうず)している、落ち着かない」という意味で使われます。

You have ants in your pants. Is there something wrong?

have butterflies in one's stomach

「胃の中にチョウがいる」

比喩的に「(何かをする前に)不安で落ち着かない、どきどきする」という意味で使われます。

入学試験や入社面接の直前など、私たち日本人が、胸がドキドキするというときに、英語圏の人々は「お腹の中にチョウがいっぱいいてバタバタと羽を打って暴れている」ように感じるのでしょう。

I always get butterflies in my stomach before an exam.

a fly in the ointment

「軟膏の中のハエ」

比喩的に「せっかくのものをだめにしてしまうもの、ぶちこわし、玉にキズ」という意味です。

この表現は旧約聖書「伝道の書」のことばに由来します。

It's a wonderful holiday spot. The fly in the ointment is the time it takes to get there.


「英語の比喩表現(10)」へ続く


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