英語の比喩表現(3)《執筆A.Y.》

今度は「牛」を取り上げます。

bullは「去勢していない雄牛」のことで、気が荒く、人を攻撃し、角で突き刺すこともあります。

a bull in a china shop

「陶器店に飛び込んだ雄牛」というのが文字通りの意味ですが、比ゆ的に「がさつで無神経で不器用な人、はた迷惑な乱暴者、微妙なときに計画や話などをぶちこわしてしまう人」を指します。

take the bull by the horns

「雄牛の角をつかむ」

比喩的に「危険や困難に大胆・勇敢に立ち向かう」という意味で使います。

She decided to take the bull by the horns and ask him outright.

cowは「雌牛」で、家畜の中で最も重要なもので、昔は母性や豊饒の象徴とされました。

till/until the cows come home

文字通りには「放牧の牛が帰ってくるまで」ということですが、ミルクを絞る時間になってものろまな牛がなかなか牛舎に帰ってこないことから、「長い間、永久に」というのが比喩的な意味です。

You can keep arguing until the cows come home, but I won't change my mind.

「馬」「牛」と続きましたから、「羊」と「やぎ」を見てみましょう。

羊は性質が従順なため、聖書では無邪気・純潔などの象徴です。

それに対して、goatは悪いイメージが強く、悪人・罪・頑固・好色などを表わします。

separate the sheep from the goats

「羊とヤギを区別する」

これは新約聖書、マタイ伝からの引用で「善人と悪人を、有能な人とそうでない人を区別する」という意味で使われます。

This test should really separate the sheep from the goats.

get one's goat

「人のやぎを取る」というのが文字通りの意味ですが、比ゆ的に「人を怒らせる、いらだたせる」という意味で使われます。

起源の一つは、牧場で競馬用の馬を育てるとき、その中に何匹かヤギを入れておくと、馬たちが何となく落ち着いているといわれています。

したがって、その精神安定剤のような働きをしているヤギを取り去ってしまうと馬がいらいらしてくることから、この意味が生まれたというものです。

He bothers me and I don't like him. He really gets my goat!


「英語の比喩表現(4)」へ続く


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