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英語の比喩表現(10)《執筆A.Y.》

ここからは、自然界の事物や現象が比喩として用いられている表現を取り上げます。

make a mountain out of a molehill

「モグラ塚から山を作る」

比喩的に「些細なことを大げさに言う(考える)、針小棒大に言う」という意味で使われます。

They're causing a scene because their neighbor told off their children. They're just making a mountain out of a molehill.(隣人が自分たちの子供を叱ったと彼らが大騒ぎしている。

何もあんなに騒がなくてもいいのにねえ)

between a rock and a hard place

「岩と難所の間に」

比喩的に、同じくらい不快で受け入れがたい二つの選択肢から選ばなければならない状況のことを指し、「進退きわまって、にっちもさっちもいかなくて」という意味で使われます。

この表現の起源はギリシア神話で、元来はbetween Scylla and Charybdisという表現でした。

Scylla(スキラ)というのは巨岩が擬人化された女怪物で、Charybdis(カリュブディス)は海の渦巻が擬人化された女怪物のことです。

a stone's throw

文字通りには「石を投げて届く距離」ということですが、比喩的に「近距離」という意味です。

within a stone's throw of 〜=a stone's throw from 〜(〜からすぐ近くに)の形で使われます。

The station is a stone's throw from my house.
=The station is within a stone's throw of my house.

leave no stone unturned

「裏返さない石を1つも残さない→すべての石を残らずひっくり返す」

比喩的に「あらゆる手段を尽くす、八方手を尽くす」という意味で、あることを徹底して行ったと言明するときに使われます。

この表現の起源もギリシア神話にまでさかのぼります。

「マスコミのほか、警察や政治家など、できる限りのことはすべてやっていると世間に思ってもらいたがっている人々が多用する」そうです。

The local police said that they will leave no stone unturned until the missing child is found.


「英語の比喩表現(11)」へ続く


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