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よくある誤り・上級者編・助動詞《執筆A.Y.》

didn't need toとneedn't have p.p.

*We needn't have hurried. So we walked slowly.
→We didn't need to hurry. So we walked slowly.

needn't have p.p.の意味の取り違えから生じた誤りです。

didn't need toとneedn't have p.p.には意味の違いがあります。

didn't need toは「〜する必要がなかった」という情報を伝えるだけで、実際にそうしたかどうかについてはこれだけではわかりません。

それに対して、needn't have p.p.は「実際はそうしたけれども、実はそうする必要がなかった→〜する必要がなかったのに」ということを表わします。

上の例文でneedn't have p.p.を用いると、「急ぐ必要はなかったのに急いだ。だからゆっくり歩いた」となり、論理的に矛盾してしまうので、不適切です。

このように「〜する必要がなかったのでそうしなかった」という場合には、didn't need toを使います。

しかし、didn't need toは必ず「そうしなかった」ということを表わすわけではありません。

「そうする必要がなかった(のでそうしなかった)」のか、「そうする必要がなかった(のにそうした)」のか、どちらの意味なのかは文脈によって決まります。

I didn't need to get up early, so I didn't.

I didn't need to get up early, but it was a lovely morning, so I did.

「父はタバコを吸っていましたが、3年前にやめました」

*My father would smoke, but he gave it up three years ago.
→My father used to smoke, but he gave it up three years ago.

過去の習慣を表わすのに「used to=would」と考えたことから生じた誤りです。

まず、両者が互いに交換して用いられる場合を見てみましょう。

When we were children, we would/used to go skating every winter.

この例のように、文の表わす状況が過去であるという時間の枠組みが文のどこか(ここではwhen節)で設定されている限りは、過去の習慣を表わすのにused to、wouldのいずれを用いても意味の違いはほとんどありません。

しかし、同じ過去の習慣を表わすといっても、used toは現在と対比させた過去の習慣を表わし、その習慣が今は行われなくなったことを示します。

そして、上の例のように、過去の習慣が現在ではなくなったという文脈ではwouldは使われません。

なお、used toはwouldとは違って、過去しか示せないので、過去を表わす表現を伴わなくても使えます。

I used to watch TV a lot.

もう一つ、両者には重要な違いがあります。

wouldは状態動詞と共に用いられませんが、used toにはそうした制限はなく、過去の状態を表わすことができます。

この場合も、現在と対比させた過去の状態を表わし、その状態が今は存在しないことを示します。

I've started drinking coffee recently. I never used to like it before.(*I would never like it before.)


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