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英語の比喩表現(2)《執筆A.Y.》

「猫」にまつわる表現を取り上げます。

Has the cat got your tongue?

「猫に舌をとられたの?」というのが文字通りの意味ですが、比喩的に「口がないの?なぜ黙っているの?」。

大人が子供に向かって言うことが多いようです。

起源は不明です。

like something the cat (has) brought / dragged in

文字通りには「猫が持ってきたものみたいに」ということですが、食べかけのねずみや鳥など、猫が家の中に持ち込みそうな獲物のイメージから、比喩的に「ぼろぼろの(だらしない、みすぼらしい)様子をしている」という意味で、人の外見がだらしない、薄汚い、見苦しいことを指摘するために使われます。

You can't go to the party like that. You look like something the cat's brought in.

let the cat out of the bag

文字通りには「猫を袋から出す」ということですが、比喩的に「うっかり秘密を漏らす」という意味で使われます。

この表現の起源は、市場で行われていたペテンだと言われています。

商人が間抜けな客に、猫の入った袋を生まれたばかりの豚の子と偽って売りつけたというものです。

その袋の中身を調べてから買う人があれば、袋の中から猫が出てきて、秘密が露見することになったわけです。

He let the cat out of the bag, and the surprise party wasn't a surprise after all.

ほかに、look like the cat that ate / swallowed the canary(カナリヤを食べた猫みたいだ→とても満足した様子をしている、大成功を収めたような格好をしている)やsee which way the cat jumps(猫がどっちに跳ねるか見る→情勢を見て行動する、日和見する)といった表現もあります。

西欧文化圏で多種多様な意味づけを与えられてきた「馬」も見てみましょう。

flog a dead horse

「死に馬に鞭打つ」というのが文字通りの意味ですが、死んだ馬を働かせようと、あるいはレースで走らせようと、空しく鞭を打ち下ろしているイメージから、比喩的に「むだな努力をする、むだ骨を折る」、特に「済んだことを蒸し返す」という意味で使われます。

hold one's horses

文字通りには「馬たちを抑えろ」。

比喩的に「はやる心を抑える、ちょっと待つ」という意味で、通例命令形で使われます。

Hold your horses! You can't book the holiday yet. We haven't all agreed on where we're going.

put the cart before the horse

文字通りには「馬の前に荷車を置く」。

馬が荷車を引くのであって、荷車が馬を引くのではないことから、比喩的な意味は「物事の順序を誤る、本末転倒する」ということ。

You shouldn't buy a car until you find a job. Don't put the cart before the horse.

ほかに、(straight) from the horse's mouth(一番確かな筋から直接に←馬の本当の年齢はその歯を見ればわかることから)、be on one's high horse(高い馬に乗る→いばる、傲慢な態度をとる)といった表現もあります。


「英語の比喩表現(3)」へ続く


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