英語の比喩表現(5)《執筆A.Y.》

今回は「魚」にまつわる表現から始めましょう。

a fish out of water

「水を出た魚、陸に上がった魚」

魚が長い間水から出ていると死んでしまうことから、「自分の本領を離れている人、状況になじめない、合わない気がしている人」を指します。

ところを得て生き生きと活躍している人のことを日本語では「水を得た魚」と描写しますが、これとは逆の形の表現と言えます。

like a fish out of water(勝手が違って、場違いの)の形でよく使われます。

I felt like a fish out of water in my new school.

There are plenty more fish in the sea.

文字通りには「魚は海にいくらでもいる」ということですが、これは失恋した人を慰めたり励ましたりするときに使う表現です。

少し構文を変えて、例えばShe isn't the only fish in the sea(海には彼女のほかにも魚はいる)とも言います。

fish or cut bait

「釣りをするか、餌を刻むか(→餌づけをやめるか)」

比喩的に「やるのかやらないのかどっちかにはっきり決める」という意味で使われます。

誰かが態度をはっきりさせないために他の人が迷惑を被っているような場面で用いられます。

I couldn't decide whether to go to graduate college or get a job. My father told me to fish or cut bit.

ほかにも、neither fish nor fowl(魚肉でも鳥肉でもない→どっちつかずの、得体の知れない)、have other/bigger fish to fry(ほかに揚げる魚がある→ほかにしなければならない(もっと大切な)仕事がある)、a big fish in a little pond(小さな池の中の大きな魚→狭い範囲でしか活躍しない大物、井の中の蛙)といった表現があります。

今度は「鳥」です。

a little bird told me

「小鳥に聞いた」というのが文字通りの意味ですが、比喩的に「ある人から聞いたんだが」という意味で、あることについて聞いたことは聞いたが、誰から聞いたか(出所)は明かしたくないときに使われます。

英語圏には、鳥にはことばがわかり、人に情報を伝えてくれるという迷信があって、古くから信じられています。

A little bird told me that you've got engaged.

give somebody the bird

文字通りには「鳥を与える」ということですが、比喩的には、劇場やスタジアム、集会などで俳優や歌手、競技者、講演者などの出来があまりにひどすぎて、満足できないときに「やじる」ことです。

このとき、ブーブーと言ったり、シューシューと言ったり、口笛を吹いたりして、不満を非難の気持ちを表わし、舞台から引っ込めとやじり倒します。

この表現の起源ですが、元の表現ではthe birdのところがthe big birdとなっていました。

big birdとはガチョウのことで、ガチョウは怒ったり驚いたりすると「シュー」という音を出すことにこの表現は由来しています。

The singer sang with a frog in her throat and the audience gave her the bird.
(その歌手はしわがれた声で歌ったので聴衆は彼女をやじった)


「英語の比喩表現(6)」へ続く


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