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英語の比喩表現(43)執筆A.Y.》

ここからはこれまで取り上げなかった表現を紹介していきます。

have an ax to grind

「研ぐべき斧を持っている」とは、「ひそかに利己的な目的を抱いている」ことです。

日本語の「下心がある」や「腹に一物ある」に相当します。

アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの話に由来する表現です。

自分の斧を研ぎたいが、忙しくてグラインダーを回す時間がない男が、庭で遊んでいるフランクリン少年に近づいていき、君のお父さんのグラインダーはよく研げると聞いているが、本当なのか教えてほしい、と言ってフランクリン少年に自分の斧を研がせ、最後にフランクリン少年の苦労をあざ笑ったという話です。

Environmentalists have no political axe to grind - they just want to save the planet.

be tied to one's mother's/wife's apron strings

「母親/妻のエプロンの紐につながれている」とは、「母親/妻の言いなりになっている」ことです。

起源は、apron-string tenure(エプロンの紐所有権)と呼ばれるイギリスの財産に関する古い法律によります。

この法律によって、夫は妻の家族の所有する不動産に対して、永続的所有権を獲得することはできないが、結婚生活中はこれを自由に使う特権が認められていました。

ただし離婚をすれば夫はこの特権を失います。

そこで妻たちはこの法律を始終ちらつかせて夫を支配し、言うことを聞かなければ法廷に引っぱっていくと脅すので、夫は妻の言いなりになったということです。

George never comes out with the rest of us - he's tied to his wife's apron strings.

be left holding the baby/bag

「赤ん坊/袋を持たされてとり残される」とは、「他人に(厄介なことの)責任を押しつけられる」ことです。

由来は、駅などで旅行者が見知らぬ女性から「ちょっと用を足してくる間この赤ん坊を預かってください」と頼まれ、女性はそれっきり帰ってこないで、その旅行者が赤ん坊の世話を押しつけられて途方に暮れるという事件がよくあることからきています。

He abandoned the project after a year because he felt that it was going to fail and I was left holding the baby.


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