英語表現収集術(1)《執筆A.Y.》

英語学習にとって、表現力を拡充するために用例を集めることは不可欠です。

どのように英語表現を収集すればいいのかについて述べたいと思います。

まず、何を収集するのか、そのポイントは次の3つあります。

1つは「語彙連結」です。

一般的に「コロケーション」と呼ばれているものです。

2つめは「文法的連結」です。

これは語句同士の文法的・機能的なつながりのことです。

例えば、動詞getの文法的連結には、get N、get N to-inf、get N V-en、get N V-ing、get N adjなどがあります(N=名詞、to-inf=to不定詞、V-en=過去分詞、V-ing=現在分詞、adj=形容詞)。

こうした「動詞型」以外にも「形容詞型」や「名詞型」と呼ばれるものも文法的連結に入ります。

3つめは「英語的発想表現」です。

これは、特に日本語と英語の発想の違いを示しているもの、日本語から英語への転換が難しいものと考えてください。

例えば、日本語の「疑わしきは罰せず」が英語のgive someone the benefit of the doubtに相当するといった場合です。

次に、表現収集の方法として、2つの方向性を区別しておく必要があります。

英語表現を読んだり聞いたりする場合、ふつうはその個々の表現を分析し、そこから全体の意味概念の理解にいたります。

個々の部分から全体把握にいたるという意味で、ボトムアップ処理と呼ぶことができます。

それとは対照的に、ある場面や状況において、これはこうした概念を意味しているはずだ、ということを念頭において英語表現を観察することができます。

すでに全体の意味概念を把握した(少なくとも推測した)上で、個々の表現を見ていくので、これはトップダウン処理と呼ぶことができます。

そして大まかに言うと、ボトムアップ処理からは英語の語彙的連結や文法的連結が収集でき、トップダウン処理の場合には、日本語を見出しとする英語的発想表現を手に入れることができます。

それでは、表現収集のソースですが、第一に印刷物です。

中でも書籍については、古典的・文学的な作品よりも、生活語彙や英語らしい英語表現を得やすい以下のようなものがおすすめです。

マイクロソフト社長Bill Gatesの自伝であるThe Road Aheadなどの「自伝・伝記もの」、生き方案内本であるDr. Richard CarlsonのDON'T SWEAT THE SMALL STUFFなどの「通俗哲学もの」、村上春樹の紹介で知られるRaymond CarverのSHORT CUTSなどの「現代小説」。

現代小説では、ミステリーならPatricia CornwellやMarry Higgins Clark、SFではRay Bradbury、ホラーではStephen KingやDean Koontzなどがおすすめです。

こうした書籍を読み込んで理解度が高めておけば、トップダウン処理がしやすくなります。

つまり、こういう場面で使っているから、この表現はこういうことを意味しているはずだと想像しやすいのです。

その表現が使われているコンテクストをよく理解しているので、その意味や日本語との対応がよくわかります。


「英語表現収集術(2)」に続く

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