類義語に注意しよう執筆A.Y.》

意味の似ていることばどうしを「類義語」と言います。これを意味が同じことばということで同意語と呼ぶ場合もありますが、実を言うと厳密な意味での同意語は存在しません。

ことばというものは非常に合理的にできていて、まったく同じ意味のことばが2つ以上存在するようなむだは、言語の世界にはないと言ってよいでしょう。

ある場合にはどちらを使ってもほぼ同じような意味になることばでも、別の場合にはどちらを使うかでニュウアンスの違いが出てくる、あるいはどちらか一方を使わないと誤りになる、といったことがよくあります。

そういうわけで、同意語という呼び方は誤解を招きやすいので類義語と呼ばれることが多いようです。

英語を学習する際には、類義語どうしの意味の違いを覚えることが大切です。

しかも、英語の類義語の意味の区別だけではなく、それらに相当する日本語との対応関係や意味のズレも知る必要があります。

一つ例を挙げてみましょう。

allowもpermitも日本語の「許可する」に相当することばです。

We do not allow/permit people to smoke in the kitchen.
(台所でタバコを吸うことは許可しません=台所は禁煙です)

日本語に訳せば2つの文は同じになってしまいますが、それでは2つの文はまったく同じ意味なのかというと、実はそうではありません。

日本語でも英語でも同じことですが、似ていることばの違いを考えるときには、三つの基準があります。

一つは、ことばの使い方についての文法(構造)的な違いです。

二つ目は、くだけた日常的なことばか、それとも改まった堅苦しい調子のことばかという違いです。

三つ目は、意味の違い、特に細かいニュアンスの違いです。

allowとpermitを上の三つの基準に当てはめて比較してみます。

まず文法的な違いについてですが、allowもpermitも上の例文のように「目的語+to不定詞」が後に続きます。

また、両方とも、目的語がなければ「〜ing」を用います。

We do not allow/permit smoking in the kitchen.

また、両方とも受動態の形でもよく使われます。

People are not allowed/permitted to smoke in the kitchen.

Smoking is not allowed/permitted in the kitchen.

しかし、itを主語にした受動態の文はpermitの場合のみ可能です。

It is not permitted to smoke in the kitchen.
(*It is not allowed to smoke in the kitchen.とは言いません)

次にくだけた日常的なことばか、それとも改まった堅苦しいことばかという違いですが、allowが「許可する」という意味の一般的なことばであるのに対して、permitはそれよりは少し堅苦しく、改まった感じのことばです(allowやpermitよりもずっとくだけた会話的な語はletです)。

このような違いのことを「スピーチレベルの違い」と呼ぶことがありますが、そのことばを使えばallowとpermitはスピーチレベルの点で違いがあることになります。

最後に、細かいニュアンスの違いについてみてみると、allowもpermitもともに「ある行為を許可する」という意味では一致していますが、permitは特に正式な決定や規則、法律によって許可する場合に用います。

つまり、permitは公式的なものに用いるという違いがあるのです。

The prison authorities permit visiting only once a month.

The security system will not permit you to enter without the correct password.

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