アメリカの雑誌(4)執筆A.Y.

VANITY FAIR(1)

アメリカの雑誌を読む楽しみの一つに、カヴァー・ストーリーがあります。

これは、表紙写真と本文記事を関連させたもので、日本の雑誌にはあまり見られないスタイルです。

「エスクァイア」にせよ「ニューヨーカー」にせよ、カヴァー・ストーリーはその号の売れ行きを左右する重要な記事となっています。

しかし最近では、そのカヴァー・ストーリーに魅力のある雑誌が少なくなっている中、健闘しているのが「ヴァニティ・フェア」であると言われています。

この雑誌は1983年の復刊以来、カヴァー・ストーリーに力を入れてきました。

創刊は1914年、編集長フランク・クラウニンシールドは次のように書いています。

「編集上の信念は2つある。1つはアメリカ生活の未来を信頼することであり、もう1つは、陽気に楽しくその進歩を記録することである」。

彼にとって「ヴァニティ・フェア」は、本を読んだり、音楽を愛好したり、オペラを楽しむ、文化的で趣味のよい人たちのための雑誌だったのです。

創刊当初の執筆者には、スコット・フィッツジェラルド、ポール・ギャリコ、脚本家のノエル・カワード、モダン・バレーのイサドラ・ダンカン、詩人W.B.イェーツなど、当時の代表的文化人が名を連ねました。

また、当時はハリウッドの草創期にあたっていて、クラウニンシールドの鋭い嗅覚は読者の関心が映画に向かっていることをとらえていました。

そこで、マン・レイやアルフレッド・スティーグリッツなどの写真家による映画俳優の写真を掲載しました。

しかし彼の信念に基づく編集は、当然ながら大恐慌という時代の現実と大きくずれることになり、発行部数は低迷を続け、頼りの広告収入も、1935年までには10年前に比べて半減し、同じ年、発行元のコンデ・ナスト社は、「ヴァニティ・フェア」を「ヴォーグ」に吸収すると発表しました。


「アメリカの雑誌(5)」へ続く

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