お薦めペーパーバック(1)執筆A.Y.》

Patricia Cornwell

検死局のコンピューター・アナリストとしての経験をもつパトリシア・コーンウェルは、1990年、デビュー作POSTMORTENによって批評家と読者から絶賛を浴び、たちまち人気作家になりました。

それ以来、ほぼ年1冊のペースで、女性検死官と極悪犯人との対決を描いた「女性検死官ケイ・スカーペッタ」シリーズを発表(それらの作品のいずれもが、一定の水準に達しているミステリーなので、読んで裏切られることはありません)、世界中にスカーペッタ・ファンを増やし続けてきました。

実は数年前、作者のコーンウェルがアメリカのインタビュアーの質問に、スカーペッタ・シリーズはおそらく10作目で終わるだろうと答えたことがあったのですが、このシリーズは現在13作目(TRACE)まで続いており、とりあえずほっとしているファンも多いでしょう。

このシリーズの魅力としては、アメリカで実際に頻繁に発生している悪質な犯罪事件の捜査(しかも時代の最先端技術を用いた犯罪捜査)を体験しながら犯人探しを楽しめることを挙げることができます。

また、パトカーや報道陣の車でごったがえす事件現場の様子がリアルに描写されているのも楽しみの一つです。

しかし、何といっても、ヒロイン・ケイの、一人の女性としての読者と等身大の気取らない姿が最大の魅力でしょう。

女性ハードボイルド時代の到来とも騒がれたこのキャラクターは、長年にわたって、読者の心を熱くしてきました。

英文は全体として読みやすいです。

法医学の専門用語や警察用語、コンピューターや科学用語といった特殊用語が多少出てきますが、基本動詞が非常に効果的に使われているので、英語の表現収集のためには、むしろやさしい語句を使った表現に注目して読むといいでしょう。

おそらくマンネリ化の懸念があったのでしょう、コーンウェルはスカーペッタ・シリーズの7作目が出たあとで、1997年にリッチモンド警察を舞台にしたケイの登場しない新シリーズの第一作HORNET'S NESTを発表しています。


「お薦めペーパーバック(2)」へ続く

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