意味がわかるとは執筆A.Y.》

意味とは私たちがあることばを聞いて、頭に共通に浮かべる概念のことです。

例えば、目の前にある本を見てbookと言うときには、それが分厚い本であろうと、薄い本であろうと、日本語で書かれた本であろうと、とにかくそれが英語でbookと呼ばれる種類のものであることがわかっているわけです。

つまり私たちの頭の中にbookということばに対するイメージがあるのです。

逆にいえば、頭の中にそのイメージができ上がっていないことばというのは、意味のわかっていないことばということであり、知っていることばとは言えません。

例えばchairということばについて、はっきりしたイメージが浮かばない方もいるのではないでしょうか。

chairとは、ふつう「背もたれのある一人用のいす」を指します。

「背もたれのないいす」はstoolといい、「二人以上かけられる横長のいす」はbenchまたはsofaといいます。

日本人はまず「いす」ということばを聞くとchairもstoolもsofaもごっちゃになって頭に浮かび、それから必要なら「丸いす」とか「長いす」といった複合語のかたちで区別をしますが、英米人は初めからchairとstoolとsofaの分かれたイメージが浮かぶのです。

dishなどについても、実は正しいイメージをとらえていない人も多いようです。

dishは「多少深い皿」のことで、料理を盛って食卓に置く「盛り皿」として用います。

それに対して、「平たい丸い皿」がplateで、各人が食卓で食べるときに「取り皿」として用います。

このように考えると、たとえ知っていると思い込んでいる単語でも、はっきりしたイメージの浮かばないものや、あるいは日本語に引きずられて間違った理解をしているものは、本当に意味のわかっていることばとは言えないことになります。

別なところでも述べたように、日本語と英語との間には意味のズレがあることが多いので、英語の本当の意味がわかるには、常にそれに対応する日本語と比べてみて、同じなのか違うのか、そしてもし違うならどういう点で違うのかを調べて理解しなければなりません。

それから、ことばの本当の意味は、それを話す人々の生活習慣やものの考え方、つまり文化にある程度なじんでいないと理解できないこともよくあります。

例えば、What day is it today?と聞かれて、It's October 25.と答えるのは、英語らしい答え方ではありません。

What day is it today?というのは、ふつう「何曜日ですか」、つまりWhat day of the week is it today?というのと同じ意味のことを聞いてるのです。

ですから、What day is it today?に対する答えは、ふつうIt's Tuesday.のようになります。

これに対して日付を聞くときは、What day of the month is it todayとかWhat's the day today?とかWhat date is it today?と言います。

これは英米の生活は週単位で行われているためです。

日本人は、家賃は月払い、給料も月払いなどと月単位の生活をしていますが、英米人の生活では、家賃も給料も週単位の計算が多いのです。

これはほんの一例にすぎませんが、特に日常的な語句や表現の意味を考えるときには、その背景に生活習慣、つまり文化があるということを頭に入れておかなければなりません。

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