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お薦めペーパーバック(4)執筆A.Y.

Frederick Forsyth

現代イギリスの世界的ベストセラー作家フレデリック・フォーサイスは作家になる前、ロイター通信や英国放送協会(BBC)の通信員として、パリ、東ベルリンなどで活躍した国際ジャーナリストでした。

そのような仕事に従事し、ヨーロッパの政治や社会を知り尽くしていたフォーサイスだからこそ書けた作品が1971年のThe Day of the Jackalです。

これは、実名で登場する大統領や政治組織、その当時実際に起こった事件、リアリズムに徹して描かれた大統領暗殺の準備などで構成されたスパイ小説です。

このように事実とフィクションを巧みに組み合わせた作品は、以後ドキュメンタリー・スリラーと呼ばれるようになりました。

英語はやや難しく、軍や武器関係、政治に関する特殊用語が出てきますが、この小説は1973年に映画化もされて世界的なヒットになりました。

フォーサイスの長編第1作で、かつ最も評価の高い作品ですので、興味のある方は是非読んでみてください。

もう一つ紹介したいのが、The Dogs of Warです。

これは、アフリカの新興国の乗っ取りを描いた、謀略物や冒険物に属する作品です。

英語は中程度ですが、やはり戦争や政治に関する特殊用語が出てきます。

実はこの作品の背景には、信じられないような事実があるのです。

それは、フォーサイスが、前述のThe Day of the Jackalによって手にした巨額の利益を注ぎ込んで傭兵を雇い、実際に赤道ギニアという国でクーデターを起こそうとしたというのです。

結局、彼のクーデターは失敗に終わるのですが、その計画や経験はすべてこの小説に書き込まれたということです。

ところで、アメリカでベストセラーと呼ばれるのは、単行本で発行部数が100万部〜200万部、ペーパーバックで500万部と言われています。

リテラシー能力の低い人をも含めた幅広い読者層を対象にするため、誰にでもわかるやさしい英語になっているのが特徴です。

高校卒業程度の英語力があれば十分読めます。

ペーパーバックを読んで英語力を磨きたい方には、ベストセラーの本がお薦めです。


「お薦めペーパーバック(5)」へ続く


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