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アメリカの雑誌(2)執筆A.Y.》

NEW YORK

「ニューヨーク」とはどんな雑誌なのかと問われたら、その答えは、ニューヨークに行って映画、芝居を見たくなるとき、その案内として一番役に立つ雑誌、ということになるでしょう。

今どこで、どういった催しがあるのかを教えてくれる、生きたニューヨーク情報の宝庫とでも言うべき雑誌です。

「ニューヨーク」が創刊されたのは1968年、創刊編集長クレイ・フェルカーは創刊趣意書で次のように書いています。

「私たちはニューヨークのあらゆる事を扱いたい。この街の悪いところには立ち向かい、また新しいものは守り育てていきたい。私たちは週刊誌として、現代のニューヨークの精神や特徴を伝えていきたい。私たちはニューヨークに直接関与したい。ニューヨークと切っても切れない関係でありたい。私たちはニューヨークの声でありたいし、ニューヨークがどこよりも優れているところのものをしっかりとつかんでいきたい」

日本では、情報誌はあくまで情報誌であり、総合誌はあくまで総合誌であるということなのでしょうか、一般的に長い読み切り記事と実用的な記事の同居を拒む傾向がありますが、この雑誌は違います。

「ニューヨーク」は現在までカヴァー・ストーリーを売り物にしていますが、そのテーマは政治・経済から、新聞の社会面を賑わせる殺人事件、ファッションに至るまで幅広く取り上げられていて、ニューヨークのあらゆることを扱いたいという創刊の意志がよく表れています。

このカヴァー・ストーリーを読むだけでも、ニューヨークという街の今の話題を知ることができます。

そして、誌面はカヴァー・ストーリーを中心に、街の情報、コラム、ゴシップなどの小さな記事でうめられています。

かつて「ニューヨーク」の中で、中東の戦争の話とフランスのグルメの話が同じように扱われことがありましたが、このような姿勢も創刊当初から現在までの一貫した特徴と言えるでしょう。

ちなみに、女性記者によるレストランについての批評記事が話題になっていたことがありますが、現在日本の雑誌に多く登場する同様の記事は、これをまねたものだと言われています。


「アメリカの雑誌(3)」へ続く


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