お薦めペーパーバック(3)執筆A.Y.》

Dick Francis

作家ディック・フランシスは競馬関係の一族に生まれ、28歳でプロの競馬騎手になり、障害競馬の騎手として2度の全英チャンピオンに輝いています。

37歳で競馬界を引退後、1962年42歳のときにDead Certを発表し、作家としてデビューしました。

それ以後81歳で亡くなるまで、「競馬シリーズ」の魅力ある作品をほぼ1年1冊のペースを守って発表しました。

このシリーズは、競馬界を舞台にしたすぐれた冒険小説として、世界中で翻訳されています。

「競馬シリーズ」ということで敬遠する方もいるかもしれませんが、このシリーズは競馬に関する知識がまったくない人でも、競馬に関心がない人でも十分に楽しめる内容になっています。

彼の小説はたまたま競馬周辺を題材にとっているだけで、単なる競馬小説というような枠組みを超えたものです。

何よりも人物描写がすばらしいのです。

このシリーズは、そのほとんどが異なった主人公をもとに、異なった状況で構成されていますが、その中でも最も魅力ある人物として描かれているのが、シッド・ハレーです。

どんな苦難に直面しても決して妥協せず、自分を客観的に眺め、ことを成し遂げる気迫をもち続ける男。

このシッド・ハレーは、1965年のOdds Against、1979年のWhip Hand、1995年のCome to Griefに登場しますので、興味をもたれた方は是非これらの作品を続けて読んでみてください。

ディック・フランシスの小説は、やや古い作品もあり、英語もやや難しいという難点があります。

また、イギリスの競馬関係の用語の知識が少し必要なところもあります。

しかし、そんなことは少しも問題ではない、と言いたくなるほど面白いのが彼の小説です。

繰り返しになりますが、競馬と聞いただけでアレルギーを起こしてしまい、ディック・フランシスの小説は読まないというのは本当にもったいないです。

こんなに面白い本を書ける作家は世界にもそれほど多くはいないということを力説しておきたいと思います。


「お薦めペーパーバック(4)」へ続く

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