スピーキング学習法・上級者編(4)執筆A.Y.

スピーチのパラグラフ(2)

それでは、パラグラフを展開させていく原理、文の末尾が次の文の頭を引き出す原理は何でしょうか。

それは「対話」です。

もちろんいちいち質問者の声は入りませんが、聞こえてくる質問に答えて何かいう、それに対してまた聞こえてくる質問に答えるという形で展開していくが英語のスピーチと考えてください。

例えば「どういうこと?」と聞こえたら「たとえば」といって具体例を出すことになります。

声にはならない質問が聞こえてそれに答える形で話を進めていくので、その質問によって、次の出だしが変わってきます。

そして、この声にはならない対話における「たとえば」のような接続語を省略しない傾向が英語にはあります。

といっても、英語のパラグラフはいつも必ず接続語を使って展開されるわけではありません。

事実の記述や報告だけならば、基本的には接続語はいりません。

事実を例えば時間的な順序にしたがって述べていけば、必然的に論理的つながりが生まれてくるはずです。

しかし、客観的事実をもとに自分の考えを述べていくのが目的であれば、その述べ方は、聞き手が納得のいくような論理的展開でなければなりません。

そして、そのために接続語が必要ならば英語では省かないのです。

そういう意味で、目的が単なる事実の報告ではなく、主張を展開し論理的に説得することであるならば、接続語はなくてはならないものなのです。

私たち日本人は、接続語を使わないことがよい文章の条件とされる日本語の文章作法に慣れてしまっているので、英語で自分の考えを論理的に表現しようとするときには、意識的に接続語を使う必要があります。

また、日本人が話を論理的に展開していく中でなかなか使いこなせないのが仮定法です。

アメリカのテレビドラマ「刑事コロンボ」を見たことがある方なら、コロンボが目星をつけたホシを訪問した帰り際に、ドアに向かって歩き出したかと思うとくるりと振り返って「仮定」の話を持ち出してくるシーンを覚えていると思います。

相手も、事実ではなく仮定の話なのでついつい気を許してコロンボの話に引き込まれていきます。

こういうとき、英語では事実と仮定ははっきりと区別されるので話は前へ前へ進んでいくのです。

仮定法の世界とは、現実にしばられた直説法の世界とは違うまったく自由な世界です。

論理さえ正しければ、結論が現実に合うかどうかは気にしない世界です。

正面きって議論することが難しいことを議論のまな板の上にのせるには仮定法が便利なのです。

ifやsupposing, assumingなどを使って議論をすることができる人は、かなりの英語の実力者と言えるでしょう。

(終)

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