辞書への依存心をなくそう執筆A.Y.》

「日本人はいつも辞書を引いている」という印象をもっているネイティブは多く、それが彼らの目には奇妙に映るようです。

確かに、学校の授業でも、先生がとにかく辞書を引くことを奨励していて、クラスの全員が、たえず辞書とにらめっこしているという風景はどこでも見られます。

わからない語句に出会うと、まじめな人ほど徹底的に辞書で調べようとします。

教室ではそのような態度は、まじめさの表れとして賞賛されます。

もちろん、まじめさは必要ですが、それ以上に必要なのは辞書への過度の依存心を断ち切り、自分の頭で考える習慣を身につけることです。

そのためには、わからない箇所を前後左右の文脈に照らしてじっくり考えてみることです。

それでも残念なことにわからない箇所が当然残りますが、自分の頭で考えて、多分こうだろうと推量することには大きな意義があります。

辞書など引いている余裕のない現実社会の英語の現場では、自分の頭以外に頼るものがないことは明らかです。

辞書を引きながら会話を進めたり、映画やテレビを見たりすることなどありえません。

自分の頭で一人歩きをするしかないのです。

私たちは日本語で新聞などを読んでいて知らない語句に出会っても、そのたびごとに辞書をめくったりしないし、知らない語句と意識しないでいることも多いのです。

おおよその見当をつけて、それで済ませているのであり、たいていはそれで支障はありません。

なぜかというと、私たちは日本語で書かれたものを読む際に、実は次のようなことを無意識のうちにやっているからです。

説明や詳細な記述があればそれをもとに理解し、具体例がついていれば、その例に照らして納得し、比較や比喩があればなるほどそういうことかと思い、対照が行われていたり、反意語が出ていれば、それらを援用して理解し、同義語や定義、言い換えがあれば、もちろんそれを利用し、これといった手がかりがなくても、自分の過去の経験や常識に基づいて判断する、などといったことをやっているのです。

英語において、この無意識に近い知的な営みをやってみても、それほどの支障は出ません。

辞書を引いてはいけないというより、その前に前述のようなことをやって済ませているのが現実であり、日常生活の視点からは、そのほうがより合理的だということです。

実は、辞書を引くということは、大変、手間のかかる作業です。

一般的に読む速度が遅くなると、内容の全体的な把握が困難になることが多いのです。

学校の授業で読む英文が面白くないことが多いのは、細切れの読み方をするので、興味の持続ができないからです。

読む速さは、読む目的、読み手の関心度、英文の難易度などと深い関係がありますが、初級のレベルからいつも遅い速度で読む習慣をつけてしまうと、逐語的に読むという望ましくない癖がつき、そのままそのやり方から抜け出せなくなってしまいます。

そうならないためにも、辞書を遠ざけ、まず自分の頭で考える習慣をつけることが大切です。

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