スピーキング学習法・上級者編(2)執筆A.Y.

ロジカルに表現する(2)

さらに、英語には「1パラグラフ=1メイン・アイディア」の原則があります。

1つのパラグラフは1つのことを言うためにあるのであり、1つのことしか言えません。

日本人の英語には、1つのパラグラフでいったいいくつのことを言おうとしているのだろうか、と首をかしげたくなるようなものが多いのです。

言いたいことが1つに絞られていなければnonsenseな英文になります。

それでは、彼らのいうlogicalとはどういうことなのでしょうか。

それは、議論を聞いているときにおこってくる疑問や不審に的確に答えながら議論が進んでいるという議論の流れのことをいうのです。

主張に説得性があるかどうかということであって、全体として反論を許さない緻密で完全な議論かどうかということではありません。

だから、いくら完全な議論を用意しても、聞いているときにlogicalになるように議論を整理して展開していかなければ、logicalでないことになります。

英語の討論番組などを聞いていると、ネイティブの英語が速く聞こえるのは、文と文が間髪を入れないで流れるようにつながっていくからだということがわかります。

そしてこのテンポの速さが聞く人を話し手の論理にひきずりこんでいくのです。

ひとつの文の末尾が次の文の頭を呼び起こすこと、思考が途切れないで流れていくことが、彼らのいうlogicalということなのです。

私たち日本人が注意しなければならない点を2つ挙げておきます。

1つは、日本人の英語は、叙述が簡潔すぎて、十分なイメージがわかないことがあります。

このときは、具体的な記述を足す必要があります。

いわゆる日本語の名文には、一般にこの傾向があり、そのまま訳したのではいい英語になりません。

意味をつかんだ上で、ことばを足さなければならないのです。

日本文学の英訳を読んでみるとよくわかります。

2つめは、文と文との関係がよくわからないことが多いので、このときは接続詞を足す必要があります。

これも、日本語の文章指導では、接続詞がなくても意味が通るように事柄を配置するのがよい文章だ、できるだけ接続詞を省きなさい、といわれます。

しかし、英文を書くときは、論理の流れの中で自然に出てくる接続詞を、日本語の場合にするように、意識的に省くことはしないことが大切です。

主張を説得的にするために接続詞は重要なのです。


「スピーキング学習法・上級者編(3)」へ続く

英会話学校/英会話スクール 英語学校/教室 東京新宿

<特訓!入門〜通訳まで、成果公約。親身の熱誠指導に一切の妥協なし>

記事は当サイト独自のものでNCCとは関係ありません