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体得の重要性執筆A.Y.》

中学、高校、大学、そして社会に出てから何年もかけて学んできた英語が、コミュニケーションの現場で思うように使えない、と悩んでいる人の多くは、おそらく英語を「知識」として身につけてきたのではないでしょうか。

そのために、知っているはずの英語がいざというときに使いこなせないという現実に直面しているのです。

「わかっている」というのは、まだまだ頭での知的な理解の段階であって、「わかっている」ということと、それが必要なときには「いつでもできる」ということとの間には大きな隔たりがあります。

その隔たりを埋めるには、頭で理解したことを繰り返し練習して体に覚えこませ、いつでも使える状態にまでしっかりと仕上げることが不可欠です。

英語の学習は、スポーツのトレーニングと似ています。

スポーツのトレーニングでは、同じ体の動きをそれこそ何百回、何千回と繰り返し練習することによって、正しい型を身につけます。

そうしなければ、本番で正しい動きを無意識にできるようには決してなりません。英語の学習でも同じことが求められるのです。

実際の現場で思うように英語を使えるようになるためには、野球の素振りのような作業が絶対に欠かせません。

英語で伸び悩んでいる人の多くは、この体得の作業をしていないようです。

英語の学習を知的な作業としかとらえていないからでしょう。

確かに知的な理解が必要な段階はありますが、その段階にとどまっていては実践で役に立つ英語を身につけることはできません。

スポーツと同じように、頭で学んだことをもとにして、英語の正しい型を何度も何度も繰り返し練習することによって、それが反射的にできるレベルにまでもっていかなければならないのです。

ここまで繰り返し練習してはじめて、自分の英語を自由に使えるレベルにまで高めることができるのです。

それから、英語にたくさんふれてさえいれば、それだけで英語がわかるようになると考え、とにかくたくさん英語を聞き話すといった勉強をしている人も、自分の英語力の伸び悩みを経験することが多いようです。

大量の英語にふれているだけでも、ある程度のレベルに達することはできますが、英語力の大きな飛躍がなかなか見られないのです。

こういう人は、まず一度は必ず、自分の英語の弱点を正確に特定し、その弱点を克服するために必要な、英語の正しい型を身につけなければなりません。

ここでもやはり、先ほどの体得の作業が不可欠になってきます。

こうした土台作りをしたあとなら、たくさんの英語にふれるという学習法も大きな効果をあげるのです。

時間をかけているのにいつまでたっても英語が使えるようにならないと悩んでいる人は、英語の勉強にさける時間のうちのできるだけ多くを、体得の作業に使うようにしてみてください。

これまでの自分の英語力との違いをきっと実感できるはずです。


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