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TOEFLを制して正規留学(3)執筆A.Y.

語彙力強化は不可欠

「単語がとても難しい」というのが大多数のTOEFL受験者の実感ではないでしょうか。

覚えなければならない単語の数も国内の大学入試に比べてもかなり多いのですが、TOEFL対策で学ぶ単語はアメリカの大学に入学する際に知っていなくてはならない必要最小限のレベルだという意識をもってください。

TOEFLのListening SectionのレクチャーやReading Sectionの英文の内容は、アメリカの大学の初年度レベルのものですから、アメリカの大学で勉強するなら不可欠な単語のレベルだと考えるべきです。

専門書を読むようになると、さらに各分野の専門用語を覚えなくてはなりませんから、その前段階のものと考えることもできます。

留学したときに語彙力であまり苦労することがないように、単語に関しては極力妥協しないで、ハイレベルな語彙力を目指すことが絶対に必要です。

文法もしっかりやっておく

よく、英語の学習に文法は不要だ、それどころか害になると言う人がいます。

その人が指している英文法が、英語を使って生活している人々が従っているルールと食い違っていたり、必要以上に細かい点にこだわりすぎるという意味で、基本的とは考えられないものを含んでいるのであれば、それは一理あると言えます。

また、身につけたルールが気になって話がスムーズにできないというのであれば、これもそれなりに理のあることだと言えます。

しかし、英語を正しく使うための基盤として、正しく、基本的で、かつ実際の運用の際にも役に立つ英文法は、どうしても必要です。

そして、そういう意味での英文法を学ぶのにTOEFLの文法問題は最適なのです。

TOEFLのStructure Sectionで問われているのはあくまでも英文法の基本的事項です。

したがって、文法や語法に関する問題といっても、周辺的な事項や現実の用法からかけ離れてしまった規則などについては、出題されません。

英文法の基本的事項について、しかも英語を母語としない留学生が英文を書いたり話したりするときに犯しがちな誤りを十分に考慮して出題されています。

逆に言えば、TOEFLで出題される文法事項をしっかり身につければ、英語の運用に必要な最低限度の英文法の知識は保証されるということになります。

心を開いて郷に従う

留学することの大きなメリットの一つは、日本での教育と異なる教育を受けられることですが、他にもあります。

母国語の習得は、人が生きていくために、どうしてもやらなければならないことです。

つまり、必要に迫られて母国語を学びます。

ところが、日本にいる限りは英語の学習にそういう意味での切迫性はありません。

英語ができなくても、日本での生活に困ることはないからです。

それでは、生活の場が、日本ではなく、アメリカになったらどうなるでしょうか。

アメリカの言葉である英語が話せなければ不自由で仕方がないですから、英語の勉強に熱心にならざるをえません。

朝起きてから、夜寝るまで、否が応でも、英語、英語、英語ですから、それこそ必死になって勉強することになります。

しかも、日々の生活で英語を使っているうちに、英語を体験で覚えるのです。

感覚的に英語を知ることができるのです。

これは非常に大きなメリットであって、いわば精神的にも英語に同化していくのです。

これが、留学した人と留学していない人との決定的な違いではないでしょうか。

しかし、留学してもこの恩恵を受けることができない人もいます。

それはどのような人かというと、心を閉ざしている人―アメリカに住んでも、英語をできるだけ話すまいとして、アメリカ人との接触を避け、日本人の友達とだけおしゃべりをする―や、郷に入っても、郷に従わない人です。

ですから、言うまでもないことかもしれませんが、留学したら、できるだけ心を開いて、郷に従うようにしてください。

(終)

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