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相手との距離に応じた表現を心がける(1)執筆A.Y.》

「会話」とか「対話」と呼ばれる言語行動は、基本的には二人の人間のあいだでなされます。

その場面には少なくも話し手とその相手(聞き手)という二人の人間が存在しているのです。

そして話し手は、相手(聞き手)との間の社会的・心理的な距離に応じた表現を用いて心理的な態度を表わします。

これには、中立的な表現を間に、社会的・心理的な距離が大きいときに使われる表現と、距離が小さいときに使われる表現があります。

話し手とその相手(聞き手)との間には社会的な距離と心理的な距離の2種類が考えられます。

社会的な距離とは社会的地位の上下や年齢差、間柄が親しいか疎遠か、場面がフォーマルかそうでないかなどにより、社会通念によって定められた距離のことです。

例えば、兄弟間の距離や友だち同士の距離、上司と部下の距離、先生と生徒との距離、他人との距離などがだいたい定められているのであって、私たちはふだんその社会が基準とする距離に適したことば遣いをしているのです。

一方、話し手と相手(聞き手)によって個人的につくられた距離のことを心理的な距離といいます。

話し手が、心理的な距離を社会的な距離に合わせて話しているときが、ふつう、適切なことば遣いで話しているといわれる状態です。

話し手または相手(聞き手)が、自分たちの心理的な距離に合わせようとするときには、ある種の表現を使って社会的な距離よりも縮めたり、逆に距離を広げたりすることもあります。

このような社会的な距離と心理的な距離のズレに対して、話し手と相手の感覚が異なると、相手になれなれしいことば遣いをするとか、堅苦しい話し方をするといった印象を与えることになります。

まず、相手との距離を広く保ったり、広げたりするときに使われる表現をいくつか紹介します。

これには、敬意表現や丁寧表現、あるいは婉曲(間接)表現なども含まれます。

★ ★ ★

I want to know how to get there.
→Do you know how to get there?

(そこへ行く道を知っていらっしゃいますか)

要求をそのまま述べるのではなく、質問の形で自分の要求を控えめに述べると、相手との心理的な距離を大きくとることになります。

★ ★ ★

Will you lend me this book?
→Won't you lend me this book?

同じ疑問形で要求するにしても否定疑問にすると、相手に否定の返答をしやすくした控えめな依頼表現になります。

日本語の「貸していただけませんか」と同じような意味合いをもちます。

ただし、場合によっては、一度断られた後で「貸してくれたっていいじゃないか」という、相手をなじる表現になることもあります。

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