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英単語あれこれ(7)《執筆A.Y.》

contract

日本文化はもともと「口約束の文化」であると言われることがあります。

確かに日本にはいまだに「契約書を交わすなど水臭い」と考える傾向がありますが、このような考え方は、特にアメリカのような多民族からなる国では原則として受け入れられません。

一方西欧文化は「契約文化」だとよく言われます。

契約は証拠として後日のために残しておく必要があるので、口約束ではなく必ず書き付けておいて、そこに署名をして責任があることを認めるなり、誓うのです。

ホテルに泊まったり、飛行機に乗ったりする場合にも契約がなされるのです。

このように言っても日本人にはあまりぴんとこないのですが、西欧ではちゃんと契約があるのです。

ホテル側や航空会社側がどうすることもできないような不測の事態が生じたときに、その結果お客の身に起きたことにまで責任をもたされないようにするためです。

だからホテルの客室やデスクのところに、また航空券のチケットの裏などに詳細に責任の範囲などが明記されているのです。

この契約には宗教的な意義もあります。

キリスト教では契約とは「唯一絶対神と人あるいは民族との間の約束であり、厳守されなければならない」ものです。

この考え方が一般社会での契約にも生きているのです。

アメリカのような国では、「口約束でなく人為的に作り上げられた社会的取り決め、すなわち契約(書)こそが絶対的な頼りだ」と考えられています。

decide/decision

日本では会社のような組織が何かを決定する場合、合議制をとるのがふつうです(もっともそういう会議は一種の儀式であって、その席上で議論を尽くして物事を決めるというやり方はとらないかもしれませんが)。

しかしアメリカなどでは、物事の決定に預かるメンバーと、その決定に従って実務を遂行するメンバーとは、職務を分担し合っていて、みんなで決定(decision-making)に形の上でかかわることはしないようです。

英米の場合、部課長クラスの人が部下たちとそれほどの話し合いもせずに自分だけでかなり重要な決定を下すことは珍しくありませんし、またそれだけの権限が与えられています。

決断力のある上司が尊敬されるのもそのせいでしょう。

英米人にとって民主主義とは、みんなが同じことをするということではなく、むしろ「みんなが分に応じて自分の分担した仕事に責任をもち、全体として機能する」ことを言うのだと考えられます。


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