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単語の意味の覚え方(2)執筆A.Y.

このような、ことばの意味の流れ(展開)をつかむには、やはり辞書を引くことがいちばんです。

しかも、辞書を引いて、必要な訳語だけを見つけてそれで終わりにするのではなく、辞書の記述全体にわたって目を通す習慣をつけることです。

ここでは、辞書は引くものではなくて読むものであるという意識をもつことが重要です。

辞書には必ず例文がついています。

したがって辞書を読んでいけば、意味の流れがつかめると同時に、例文もいやおうなしに読むことになりますから、ことばの意味を、前後関係をつけた例文の中で覚えていくことにもつながるのです。

今度は少し角度を変えて、難しい単語の意味の覚え方について述べます。

英語の単語の中には、かなり特殊な長い単語もあります。

例えばantidisestablishmentarianismというのがあります。

これなどは字数にして28字もある、とても長い単語で、「国教廃止主義反対」という意味です。

しかし、その意味を、この単語の成り立ち(構造)を理解せずに覚えようとすると、たいへん苦労することになるでしょうし、それにそのようなやり方では、何十万という英語の単語を一つ一つ別々の単語として覚えていかなければならなくなり、たいへんな不経済にもなるでしょう。

単語には、bookのように単純な構造のものもありますが、長くなればなるほど、いろいろな要素が寄り集まってできているのです。

上にあげた長い単語は、中心になるのがestablish(設立する)という語です。

これはstable(安定した)という語の動詞です。

それにdis-という「反対の動作」を表わす動詞を作る接頭辞をつけてdisestablishで「制度・慣習などを廃止する、特に教会の国教制度を廃止する」という意味になります。

その名詞がdisestablishmentで、-mentは名詞を作る接尾辞です。

それに「〜主義の」という意味の接尾辞である-arianを加えると「国教廃止主義の」になり、さらに-ismという名詞を作る接尾辞を加えて「国教廃止主義」となり、また語頭には「反〜」という意味の接頭辞anti-がついているので「国教廃止主義反対」という意味になるのです。

つまり、これほど長い単語でも、その構造を分析してみると、中心になっているのはestablishという短い語で、それに接頭辞とか接尾辞とかが、いろいろ付いてでき上がっていることがわかります(しかも、それらの接頭辞や接尾辞(anti-, dis-, -ment, -arian, -ism)は、それぞれに固有の意味をもっていて、数も限られています)。

このような単語の成り立ちについての知識があると、中心になる語の意味さえわかっていれば、どんなに長い単語でも、辞書を引かなくても意味を推測することができます。

もちろん、単語の意味を覚える際にも強力な武器になります。

接頭辞や接尾辞の知識を少しずつ増やしていくようにしてください。


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