英語の比喩表現(72)執筆A.Y.》

glutton for punishment

このgluttonとは元々「大食家」のことで、そこから「…が大好きな(に目がない)人」という意味が生まれました。

例えばa glutton for workといえば「仕事の鬼(虫)」「仕事中毒の人」「仕事人間」のことです。

したがって、a glutton for punishmentとは文字通りには「罰せられることが大好きな人」ということですが、それが転じて「つらい仕事をいくらでもやる人」「他人がやりたがらないことを進んでやる人」を指します。

たいていはユーモアや皮肉を交えて用いられます。

He's a real glutton for punishment, taking on all that extra work without getting paid for it.

go against the grain

「木目に逆らう」(ここでのgrainは「木目」のことです)とは「性分や主義に合わない」こと、「不本意である」ことです。

もちろん、木を切ったりかんなをかけたりするときに、木目に逆らったり木目と直角にやるよりも、木目に沿ってやった方が楽なことからきています。

Jane is always honest and it went against the grain to tell lies.

go by the board

「(人やマストなどが)船縁から落ちて流される」(ここでのboardは船の「舷」のことです)とは、計画や決心、努力などが「消え去る」「ついえる」「失敗に終わる」こと、いわゆる「水の泡となる(無に帰する)」ことです。

All our careful arrangements went by the board when the trip was cancelled at the last minute.

go off half-cocked / at half-cock

このhalf-cocked / at half-cockとは「銃の撃鉄を半分だけ引いた状態」を指し、これは引き金を引けない安全な状態とされています。

ところが、撃鉄が滑って動いてしまうと銃が暴発することから、go off half-cockedとは文字通りには「銃が早発する」ことです。

それが転じて「準備が整わないうちに(早まって、軽率に)行動する」こと、「早合点する」こと、「先走りする」ことを表わします。

You don't listen. You just go off at half-cock without even hearing the end of my sentence.

go overboard

「船から落ちる」(このoverboardは「船外に、船の中から水中に」という意味の副詞です)とは「度を過ごす(越す)」「やりすぎる」こと、「ひどく熱中する(夢中になる)」ことです。

船から海中に飛び込む、という極端な行動がイメージされています。

I hope politicians won't go overboard in trying to control the press.

go over/through something with a fine-tooth comb

「目の細かいくしを通す」とは「徹底的

(入念)に調査する」こと、「くまなく調べる」こと、いわゆる「しらみつぶしに捜す」ことです。髪の毛からシラミを取り除くのによく使われたくしが発想の元になっています。

ニュースで、例えば警察の捜査を報じるときなどによく用いられます。

I'd advise you to examine your insurance policy with a fine-tooth comb to make sure you're covered if you take your car abroad.

grasp the nettle

「イラクサをぎゅっとつかむ」とは「敢然と難事に対処する」こと、「果敢にも危険に正面から立ち向かう」こと、いわゆる「火中の栗を拾う」ことです。

イラクサはしっかりつかんだ方が固いとげも刺さりにくいという俗信からきています。

He who handles a nettle tenderly is soonest stung.(そっとイラクサを扱う者はたちまち刺される;危険には大胆に立ち向かえ)ということわざもあります。

I've been putting off tackling the problem for too long and I think it's time to grasp the nettle.

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