お薦め教材・上級者編・英文解釈(1)執筆A.Y.》

「英文解釈教室 改訂版/\1,575 伊藤和夫著 研究社」

この大学受験用参考書については、個人的な思い出から始めたいと思います。

私自身もかつては「英文解釈教室」の一読者でした。

受験生だった当時、漠然とながらも、この本が他の参考書とは決定的に何かが違うということは感じていました。

ただ、それが何なのかを明確に理解してはいなかったようです。

大学入学後、塾講師のアルバイトをするようになったときに、教える立場から「英文解釈教室」を改めて読んでみました。

そして初めて、受験生時代に感じていた、この本の「他の本とは違う決定的な何か」の実体がほんの少し見えたような気がしました。

現在予備校で英語を教えている(ある世代の)講師の人たちの中にも、多かれ少なかれ、「英文解釈教室」から影響を受け、そこから出発して自らの教え方を模索してきた方が少なくはないのではないでしょうか。

それは、「英文解釈教室」が提示している方法論がいわゆる普遍性をもっていると考えられるからです。

それでは「英文解釈教室」とはいったいどんな本なのでしょうか。

一言で言えば、英文を読めている人であれば無意識に行っているはずの「英文の認識の仕方」を意識化して体系化した書物である、ということになるでしょう。

そして、英文を左から右へと追っていくときに頭はどのように働くのか(あるいは、働くべきなのか)、つまり「流れの意識化」とでもいうべきものこそ、「英文解釈教室」と他の英文読解の参考書とを大きく隔てている最大の特徴なのです。

例えば、To master Englishと始まった英文に対して、どのように思考が流れていくのかを「英文解釈教室」は次のように説明しています。

to不定詞を主語(名詞的用法)と考えて「英語をマスターすることは」と読み始めた人は、この後にV(動詞)が出てくることを予測し、後続の部分でそれを確認する。

To master English is not easy.

一方、to不定詞を修飾要素(副詞的用法)と考えて「英語をマスターするためには」と読み始めた人は、この後にS+Vが出てくることを予測し、後続の部分でそれを確認する。

To master English you must work hard.

このように、文頭のto不定詞の働き方に基づいて後ろの続き方を予測しながら読んでいくという姿勢が述べられているのですが、これは読み方の「流れ」を意識化した説明といえるでしょう。

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