英単語あれこれ(2)《執筆A.Y.》

independent/independence

キリスト教文化では人間が絶対神(God)と一対一の関係を結んで独立し自立して生きていくことが期待されています。

そこで西欧では、国が独立していて他の国に従属していないということが重視されるだけではなく、個人も人間として早くから自立心をもって行動するようにと育てられます。

例えば、赤ちゃんが泣いているからといって、その泣き声がミルクを要求しているとか、痛がっているとかいうのでなければ、とりあわずにいてその子に依存心がつかないようにするといったことから始まるのです。

そのような社会では、自信と自立心をもって生きていく人が高く評価されます。

反対に、dependenceは当人の意志や性格の弱さと結びつけられる傾向が強いようです。

ちなみに、「甘えの構造」で知られる土居健郎氏は「甘え」という日本的現象をめぐって研究されましたが、「甘え」に相当する英語がないため、結局dependenceという語を当てられたそうです。

individual

よく指摘されるように、一般的に西欧人は人と群がって行動するよりも、1人1人が個人として行動するのを好む傾向があります。

イギリスやアメリカでは、1人でデモをしている人を見かけることがありますし、アメリカの女子高校生が日本の中学校や高校などで女子が2人組んで手をつないで歩いているのを見てびっくりしていたという話を聞いたこともあります。

個人として行動するということは、人は人、自分は自分ということですから、ファッションなどの流行に日本人ほど影響されないようです。

特殊な私立学校などを除けば全員が一律に制服を着用することはしません。

数人が集まってレストランで食事をとるときなども、メニューによって1人1人が自分の好みのものを注文し、(日本ではわりとよく見られますが)「私も同じものにします」というようなことはふつう言いません。

このような行動の相違は、個人と集団に対する考え方の相違からくるものでしょう。

英米では、「社会集団は個人が寄り集まって構成されたものであり、集団よりも個人の方が大事である」という考え方が支配的です。

これに対して日本では、「社会集団の論理や権利が個人のそれらに優先する傾向が強く、個人が集団の中に取り込まれることが多い」のです。

日本の「戸籍」(family register)は家族を社会集団の基本とする考え方に基づいていますが、この戸籍に相当するものが英米にはないことも、社会集団の基本が個人にあることを示しています(やや類似のものとしてbirth certificateがあります)。

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