コミュニケーションの上手なとり方(20)執筆A.Y.》

ことわり方(1)

断るという言語行動は、その社会的ルールが文化によってかなり異なるようです。

日本とアメリカについては、「Noと言わない日本人」「はっきりNoと言うアメリカ人」というステレオタイプの見方があります。

しかし、意思を率直に伝えるからといって、表現も直接的であるということにはなりません。

拒否は人間が行うさまざまな言語行動の中でも、相手の面子をおびやかす行動の最たるものです。

だからこそ、誘ってくれたり頼みごとを持ちかけてきたりした相手の面子をなるべく傷つけないようにするための、ことばの工夫を考えなければなりません。

そのための配慮は、程度の差こそあれどの言語にも見られ、英語も例外ではありません。

以下に述べることは、日本語で誘いをことわるときにも、無意識のうちに実践していることです。

その意味では、文化の相違にもとづく言語行動の差異はほとんどないといってもいいかもしれません。

誘いに応じられないときに、相手を不快にしないように断るための工夫としては、まず、相手の好意に感謝します。

日本語ではおわびを言って逃げ腰になることが多いのですが、Thank you for inviting me, but 〜のように言って、相手の好意だけでも受け止め、うれしく思っていることを伝えるのです。

謝意の表わし方としては他にも、That's very kind of you, but 〜とか、I'd (very much) like to, but 〜などがあります。

また、I wish I could, but 〜と仮定法で「現実には行けないけれど、行けたらいいのに」という気持ちを伝えるのも、招待をことわるときの謝意の表現としてよく使われます。

行けない理由を説明してから謝意を述べるときには、Thanks anyway/just the same.といった表現があります。

「あなたのご親切はお受けできませんが、感謝の気持ちに変わりありません」という意味です。

2番目には、なぜ行けないのか理由を述べることです。

このとき、「ちょっと都合が悪いので…」というような漠然とした理由を述べるよりも、もっと具体的に理由を説明する方が、英語のコミュニケーションではていねいと考えられています。

たとえ忙しくて行けないのが事実だとしても、busyは禁句です。

I'm busy.というのは、誘いを断る理由としては不十分で、礼を欠いています。

もっとおだやかな表現で代用すべきです。

例えばI'm tied up.とかI have another engagement.とかI've already promised to 〜のように言えばいいでしょう。


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