上級者編・耳よりな文法の話(4)執筆A.Y.》

末尾の前置詞(1)

英語の前置詞と日本語の助詞(てにをは)には文中での働きにおいて共通点もありますが、相違点もあります。

その一つが、助詞は名詞節の末尾にくると消えますが、前置詞は消えないという点です。

去年、彼はその学校に通った。(文)
→去年、彼が通った(その)学校(名詞節)

He went to the school last year.(文)
→the school he went to last year(名詞節)

日本語も英語もともにそれぞれのやり方に従って、文はその語順を変えることによって名詞節になります。

このとき、日本語の場合「学校に」が「学校」に変わるように、末尾へ移る名詞(句)についていた助詞は消えます。

英語の場合、名詞(句)だけが先頭に移動し、前置詞は消えません。

日本語表現には、文から作られる名詞節が頻繁に現れますが、それらを英訳する際には、消えた助詞に対応する前置詞をつけるのを忘れないようにしなければなりません。

これはそう簡単なことではないようで、日本語表現に惑わされるせいか、日本人の書く英語にはこの前置詞のつけ落としが日常的に見られます。

前置詞が後部に残る例を見ていきます。

「学生のころに住んでいたアパート」
the apartment house I lived in as a student

「君に少し話したいこと」
something I'd like to talk to you about

英語の場合、前置詞は目的語の名詞と分離して節の後方か、多くの場合末尾に位置します。

上の例にみるintoやaboutのような前置詞が日本人の英語表現では書き落とされることが多いのです。

「あなたを連れて行きたい店」
a place I'd like to take you to

「ビールを飲んだグラス」
the glasses we drank beer from

「別れた女の子」
the girl I broke up with

「仲のよい男の子たち」
boys I am good friends with

以下は不定詞句の末尾に前置詞が位置する例です。

「何かしてあげられる人」
someone to do things for

「帰るべき場所」
any place to come back to

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