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英語の比喩表現(79)執筆A.Y.》

at sixes and sevens

「6と7に(で)」とは「意見や判断が割れて(ばらばらで)」いること、「乱雑で」「散らかって」いることを表します。

元になっているのはbet on five and six(5と6に賭ける)というフレーズですが、これは、さいころ賭博でいつも一番大きい数字である5と6にばかり賭け続けることから、「不注意でばかげている」ということです。

しかし、このonがatに、five and sixがsixes and sevensに、そして「不注意でばかげている」が「意見が分かれて」「乱雑で」という意味に、どうして変わったのかは不明です。

このような語源的混乱があるので、「混乱」を意味するようになったとも考えられると説明している本もあります。

We've been at sixes and sevens in the office this week.

be born with a silver spoon in one's mouth

「銀製のスプーンを口にくわえて生まれる」とは「富貴の家に生まれる」「何の不自由もない金持ちの家に生まれる」ことです。

英米の裕福な家では、赤ん坊が生まれると洗礼式の日に名付け親が銀のスプーンを赤ん坊に贈るという習慣があります。

そして、富豪の家に生まれた赤ん坊は、その銀のスプーン(富の象徴)の贈り物を待つまでもなく、生まれ落ちたとたんに莫大な富を相続していることから、この表現はきています。

Her complete lack of concern about money is natural of someone who was born with a silver spoon in their mouth.

be born yesterday

「昨日生まれたばかり」とは「世事にうとい」「うぶである」「だまされやすい」ことです。

日本語では「昨日今日生まれたわけでなない」という言い方をしますが、英語ではyesterday一語で済ませます。

否定文で使われることが多いです。

You don't fool me - I wasn't born yesterday.

burn the candle at both ends

「ろうそくを両端から燃やす」とは、仕事・遊び・勉強などで「体力的に無理をする」「精力を使い果たす」こと、「昼も夜も働きすぎる」こと、「気負いすぎて無茶な生活をする」ことをいいます。

He'd been burning the candle at both ends studying for his exams and made himself ill.

by hook or by crook

この表現は、昔の荘園制度の下での古い習慣に由来しています。

その習慣とは、小作人がshepherd's crook(羊をひっかけるために柄先の曲がった杖)を使って手の届く範囲の木の枝を引っ掛けて引き下ろし、それをbillhook(なたがま)を使って切り落として家に持って帰って薪にすることを領主が許可したというものです。

そこから、「正当な手段でだめなら不正な手段を使ってでも」「どんなことをしてでも」「何としてでも」やると固く心に決めていることを表します。

The police are going to get these guys, by hook or by crook.


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