英単語あれこれ(17)執筆A.Y.》

cat

古代エジプトでは神聖な動物として崇められていた猫は、時代とともに超自然的な力のもつ魔性の象徴の一つに変貌します。

シェークスピアの「マクベス」四幕一場の冒頭には、"Thrice the brindled cat hath mewed"(三度鳴いたぞ、まだらの猫が)と、燃えさかる火の中から現れる魔女の一人がつぶやく場面があります。

猫は執念深く、意地悪く、なかなか死なないとされ、魔女のお供をし、魔力をもつと考えられていたせいでしょう、catを使った表現はことわざやイディオムに見られるように、よくないイメージのものが多いようです。

A cat has nine lives.
(猫には九生(命が九つ)ある;容易に死なない)

Curiosity killed the cat.
(九生あるという猫でさえ好奇心のために死んだ;好奇心は身を滅ぼす、好奇心もほどほどに)

古くはCare killed the cat.(猫でさえ心配のために死んだ;心配は身の毒)といいました。

Has the cat got your tongue?
(魔性をもつ猫に舌を取られたのか;(子供に向かって)口がないの(きけないの)?なぜ黙っているの?)

よく知られているように、猫がいじめるのはmouse(ネズミとりのうまい猫のことをgood mouserといいます)で、仲が悪い相手はdogです。

When the cat's away, the mice will play.
(猫がいなくなるとネズミたちが遊びだす;鬼のいぬ間の洗濯)

cat and mouseとは「猫とネズミによってくりひろげられるような行動」のことで、具体的に「殺す前に獲物をもてあそぶこと」「追いつ追われつの状況」をさします。

play cat and mouse with
(もてあそぶ、なぶりものにする、いたぶる;容疑者などを捕まえる前に泳がせる)

lead a cat-and-dog life
(猫と犬のように夫婦がけんかばかりして暮らす)

日本語では「犬猿の仲」というところを、英語ではcat-and-dogというわけです。

clever/wise

「利口な」「器用な」「巧妙な」といった意味のcleverは、一説によれば、12〜13世紀ごろに「つめ(claws)」を意味したcliversの暗示から、「パッとつめを出して、つかむのが素早い」というような意味が原義であるといわれています。

実際、この語はhand(s)という語に結びついて「器用な」という意味で16〜17世紀に使われていました。

頭の回転が速くてうまく立ち回るということから、「抜け目のない」「ずる賢い」「こざかしい」というマイナスのニュアンスでも使われることはよく知られている通りです。

cleverを二つ重ねたclever-cleverとは「頭のよさを鼻にかける、利口ぶった」ということ、clever dickとは「うぬぼれ屋」「利口ぶる人」「知ったふうなやつ」を指します。

一方、「賢い」「思慮分別のある」といった意味のwiseは、起源がはっきりしています。

語源のwis(知る、理解する)は、英語の属するゲルマン語に見られるもので、現代ドイツ語のweiseも同根です。

そして、さらに源にさかのぼればwit(機知)と共通する要素から発展したものと推測されています。

人にwise manではなくwise guyと評されたら、それは「賢い男」ということではなく、「知ったかぶりをする人」「うぬぼれ屋」「生意気なやつ」ということで、皮肉な口調でclever dickといわれたのと同じになります。

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